「わが指のオーケストラ」
山本おさむ 作
これは手話教室で借りた漫画。
漫画をあまり読まない私が
一日で4巻一気に読んでしまった!
このお話は大正時代頃からの聾唖者とその人たちを支えた教師、人々、そして悲しい地震や戦争などの出来事、何より手話というものが一度はこの国からなくなりそうになったことなど
が描かれている。
中でも聾唖者への差別や偏見について
これほどまでだったのかと悲しくなった。
また、その一方で
音楽の夢を諦めなければならなかった主人公が、耳の聴こえない生徒たちに、
まるで指揮者が音楽を奏でるかのように手話で物語を伝え、
音楽を聴いたときのあの感動ににたものを子供達にも伝えてゆく、
というものに心打たれるものがあった。
今、手話が残っているのもこの物語の主人公のモデルになった方や
彼を支えた人々の命がけの想いあってこそだということがわかり、
手話の勉強にも身がひきしまった!
また、
その日はたまたま仕事のお客様が
昭和初期の話をしてくださって、
私もその漫画の話をしたことで相当もりあがった。
その方はまさに終戦の年に
小学校5年生だったそう。
私は戦争を知っている人々が少なくなっているからこそちゃんと自分が次の世代に伝えられるよう、
かなりつっこんだことまで思い切って聞いてみた。
私は歴史の授業で知っただけだったけど、
その方は
終戦後には教科書に上から墨をひいてく、というのは
半年間もあって
その間にもっとちゃんとした授業が受けたかった、とおっしゃっていた。
また、終戦後にどういう気持ちで町のそこら中にいる米兵の方々と交流していたのか、どうやってお金を得て暮らしていたか、などなど、、。
でも一番印象的だったのは、
有明、羽田のあたりの海はずーっとさきまで
貝があふれるほど採れる美しい海だったそう、、。
学ぶことの多い一日だった。
iPhoneからの投稿