誤嚥性肺炎予防のため、飲食は全て禁止されたので、栄養は全て点滴、エルネオパ(1430カロリーとイントラリポス(200カロリー)/日 から摂取することになる。

 

だから病院では毎日点滴のために静脈へ針が埋められる。

 

それに血液検査や精密検査のために、注射針が容赦なく静脈へ差し込まれる。

 

看護士 : どこから採血しようかな?

 

私 : この辺が採血しやすいようですよ。

 

採血センターでは、慣れた看護師が手際よく静脈に注射針を刺し、採血をする。

私は血液をじーっと見ていると貧血を起こすので、普通は横を向いて血液を見ないようにしている。

 

しばらくして、栄養はCVポート(中央静脈)を埋め込んでそこから点滴をする音になったので、毎日静脈に注射針を入れる必要はなく、一週間に一度の針とルートの交換で済むようになった。

 

しかし、まだ血液検査や造影剤を入れるために、静脈に注射針を入れなければいけない。

 

看護士 : ごめんなさい、中々静脈に針が入りませんね。

       年配の方は血管が固かったり、逃げるんですよ。

 

私(心の声) : 血液センターでは一回で針を静脈に入れているのにね。

 

3回ほど失敗して

 

看護士 : 場所変えますね。

 

私 :ハイ

 

看護士 : なかなか入りませんね。

 

私(心の声) : 痛いから早く入れてくださいよ。

 

2回ほど失敗して。

 

看護師 : ちょっと待ってくださいね。

 

しばらくすると、ベテランの看護師が現れ、一回で静脈に針を入れ、採血した。

 

私(心の声) : あーやっと終わった。 

 

5回も失敗して、やっと交代、しかも一回の失敗の中には、針を静脈を貫通して、裏側まで出し入れしたこともあったような気がする。

 

大学病院だから、看護士のスキル上達のための練習という事実は否めないが、せめて2回ほど失敗したら、患者のため、ベテラン看護師に交代するというようなルールを作っていただきたいものだ。