本格的春がやってきた。今年も花がたくさん咲きだしている。

山櫻、葉と花が同時にでて、花が咲きに咲く染井吉野とはそれで区別がつく。
山櫻2

また、染井吉野は咲き上がる。言い換えると下のほうから咲き始め、頂上付近は最期に咲くがヤマザクラは一挙に花を咲かせる。
山櫻1

町中の公園で花見には染井吉野があでやかでよいが、ゆったりした気分で花見を楽しむには、自然の中の山櫻や霞桜が好きだ。

山の麓を歩いて花見と行きたいが、もうそれだけの体力もなくなっているので、残念ながら、我が家の近くの桜をみて、楽しんでいる。

アオキの雄花
アオキ雄花

アオキは雌雄異株なので、雄花か雌花かどちらかの花がつく。
暗くても成長できるので、日本の荒れた杉や檜の人工林の林床でもよく見かける。
荒れた人工林は自然度も低くなってしまい、がけ崩れの原因にもなるが、その林床でも育つという意味ではアオキは貴重なのかもしれない。

紫式部の芽吹き
紫式部

紫式部の花はよく見ればきれいだが、紫の小さな丸い実をつけ、庭によく植えられている。正確には庭に植えられているのはほとんどがコムラサキで、自生の紫式部とは少し違う。
自生の紫式部は自然の中でよく見かける。

カナメモチの芽吹き
カナメモチ

生け垣や道路の分離帯によく植えられているのは、このカナメモチとオオカナメモチの交配種のレッドロビンだ。レッドロビンは不稔性なので、逸出して、シマトネリコやアオモジのように自然の驚異になることはない。
カナメモチはその葉がのこぎりのような様子から、付いた名前だそうだ。ちなみに名古屋ではアカメガシとも呼ばれている。

アンズの花
アンズ

桜よりピンクが濃くて、大好きな花だ。
梅に近く、種は豊後梅とよく似ているが、実の核を見れば見分けは簡単だ。
私は果実の味はあまりおいしくないと感じるので、専ら花の鑑賞用としている。


筍
今年一番の筍が顔を出しました。
50年前は4月下旬から5月初旬に筍を掘っていた記憶がある。
しかし最近は3月下旬から4月中旬へとだいぶ早まった。
スーパーでは小さな筍が売られていたが、その小ささに比べて値段は一つ500円以上。びっくりぽんや。
写真の筍なら、きっと1000円近くの値が付くに違いない。