大鹿村へいったあと、またどこかへ出かけたくなっていました。

そこへ連れていっていただいた友人から、
「檜の美林で有名な赤沢自然休養林へ行きませんか?」
とお誘いを受けたので、出かけることにした(^^)/。

そこは、火山災害が起きた御嶽山のすぐ近く。

例年は10月の20日~25日ぐらいが紅葉狩りに最適と聞いていました。

今年は例年より1週間ぐらい紅葉が早いということなので、10月18日に決めた。

名古屋から東名―中央道―国道19号で上松までおよそ2時間半のドライブ。
雲ひとつない秋晴れのなか、中央アルプスなど山々の景色が美しかった。

上松からは沢沿いに赤沢まで狭い道を行く。

もうすぐ目的地ですが、なにやら渋滞のような気配。

近づいてみると、バスが向いて、そこからあちら側にもこちら側にも乗用車がずらっと並んでいるではないですか(-_-;)。

すれ違いが出来ないのだ。
大変、並んでいる列のどちらかが、全て後ろ向きに列をなして移動しなければ。
外へ出て交通整理の手伝いをした。

通行可能になるまで10分位かかったでしょうか。
何とか解決でき、じきに目的地の赤沢自然休養林に着くことが出来た。

木曽は今ではヒノキの美林で有名だが、実は戦国時代から針葉樹の伐りだしが行われていて、江戸時代の初めには、ほとんどが伐り尽くされてしまっていたそうだ。

その後木曽を治めていた尾張藩が厳しく森林の保護を行い、美林が復活。
その厳しさは、「木一本首一つ」というお触れを出したぐらいだ。

当時、ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキが「停止木」として、禁伐に指定されていました。

いまでは立派な針葉樹の森になっていますが、樹齢300~350年以上の木がみあたらない。
その理由は保護が始まってからそれぐらいの年代が過ぎたということで、それより前は全ての木が伐りだされてしまってなくなっていたからです。

ちなみに伊勢神宮の式年遷宮で使われる材もここから伐りだされています。

着いてみると、赤沢自然休養林は、紅葉真っ盛りだった。

私たちは、有名なヒノキなどの針葉樹ではなく、紅葉を楽しみに来たので、専ら渓流沿いをあるいた。

上から垂れ下がりまだ緑が残っているのが「ミズナラ」。左側の少し薄い黄色は「アオハダ」。中央寄りの丸い少し赤っぽいのが「マルバノキ」。中ほどの黄色が「タカノツメ」。
右側の少し暗めに写っているのが「オオミヤマガマズミ」。
いろいろ


左右の黄緑は「タカノツメ」。奥の背丈の低い赤っぽいのはおそらく「チチブドウダン」か「アカヤシオ」だろう。中ほどの緑は「ヒノキ」ともうすぐ色づく「クマシデ」。
渓流


「シロモジ」、普通は美しい黄色になるがなぜか赤みを帯びている。
しろもじ


「ウリカエデ」、ムクロジ科で紅葉の美しいカエデ属。
うりかえで


「マルバノキ」、写真では赤っぽいが、赤、黄、紫と多様な色に変化してとても美しい。


「ホツツジ」、ツツジ科の樹木は他に、「アカヤシオ」、「チチブドウダン」の美しい紅葉や、まだ紅葉していない「トウゴクミツバツツジ」が見られた。
ほつつじ「


「ボタンヅル」の果実、センニンソウと果実も花も似ていて、パッと見はどちらかわかりづらい。
「マルバノキ」の花、紅葉の時期から咲きだすので、紅葉と花が同時に楽しめる。花も実もマンサク科なので、少しマンサクに似ているところが伺える。


あー、久しぶりに目の保養が出来ました。