11月8日土曜日は | 櫻田日記帳

11月8日土曜日は

支店合同親睦旅行でした。

ディズニーリゾートツアーです。ランドかシーか選べる仕組みになってまして、私はシー側でした。


6時発だったにも関わらず渋滞する首都高。生憎の雨。盛り上がらないビンゴ大会。朝っぱらから飲みすぎて酔う同僚…

様々な不安要素を抱えつつ、それでも10時前には到着出来たことはラッキーなのかなと思いました。でも雨すごいよこれ…。



不安な一日の幕開けです。





情けない私、はかなりのビビリでして。

ちなみに”びびる”という単語は現代語のように感じますが、実は古くは平安時代から使われていたそうです。
常日頃から絶叫マシンなんて無理、本当に無理。金払って長時間待って恐怖を味わうとか意味が分からない。心からそう思っています。
なのでおよそこういった遊園地系に全く向かない人間なんですが、今回強制参加ではないのに何故行ったのかといいますと役員をやらされていた為でして…
役員じゃなかったら確実に不参加でした。

病み上がりに加え寝不足・人混み・寒さ・雨(本振り)。しょっぱなからローテンションです。


そして同行者が特に仲の良くない同僚(二人きり)と、微妙に気まずい感じ。相手もそう思ってたに違いない。

でもですね、いくらテンション低いから、良く知らない人だからといって、無言のまま1日を過ごす訳にはいかないじゃないですか。
意外と気が合うかもしれないですし。今日で仲良くなれるかもしれない。歩み寄ることって大切ですよね。
聞いてみると、今回のツアーをすごく楽しみにしてたとのこと。
どうしても乗りたいアトラクションがある。これに乗らなきゃ帰れない。ものすごい情熱を内に秘めていました。
そっかーそんなに面白いのがあるのか、じゃあ一番最初はそれに行こうか!


なんだか私も楽しくなってきて向かったその先は







タワー・オブ・テラー








いやいやいやいやいや



最初からこれですか。いきなり目玉ですか。なんか嫌な予感はしてたけど。

シーに全く詳しくないのでどんなのか知らなかったんですけど、もう名前からして絶叫マシンじゃないですか。テラーて入ってますからね。


行きのバスで絶叫マシン系は不得意、とさり気なく話してはいたんですが…
でも今回二人組ですからね。私が脱落したら同僚一人で乗るハメになってしまうではないですか。
いくら私でもそこまでさせる訳にはいかないので、ものすごく、むっちゃ嫌で嫌で仕方なかったんですけど並びました。60分待の列に。
その間そんな恐くないから、ちょっと上下するだけだからと明るく言ってくれたのでまあそんな程度なんだろう。
それよりキャストのお姉さんの服可愛いな、クラシックメイドさんぽくて。ロメオに着せたい、と余裕がありました。




ホテルのオーナーがアマゾンだかどこだかの奥地で拾ってきた偶像に呪われて最上階から下まで落下したよ、みたいな寸劇を見せられるまでは。


淡々と話すキャストのお姉さん。


エレベーターを模した密室に閉じ込められる。


厳重なシートベルト(しかも斜め掛け)の確認。


閉まる扉。響く呪いの人形の声。


青ざめる私。



完全に余裕を失くしていました。



まだちょっと後ろに下がっただけなのに「落ちてる!」と呟いてしまいました。
「いやまだ落ちてない」とめちゃくちゃ冷静に言われましたからね。しかも全く知らない人に。どんだけ怯えてるんだと。


あとはもう記憶が無いというか、思いだしたくもないんですが…



端的に言うと、五臓六腑が口から出るかと思いました。



スピードと落下幅があるので足裏が浮いてました。なるほどだから頑丈なシートベルトな訳ねと思いつつ再び上昇。すぐさま下降。

ご親切にも窓から景色を見せてくれるのが2回ほどあるんですが、
ああ空がキレイだな、もう駄目だ。と頭の片隅で考えていました。ちょっとこれ高すぎる。



正直死ぬかと思いました。


ちょっと大袈裟すぎるんじゃないのと思われるかもしれませんが、苦手な人間にとっては本当にそう感じるんです。


死ぬかと思うというか、あの時私は確かに死んでいたと思います、心が。



今回は助かったなガハハハと陽気に笑う呪いの人形を背によろめきながら降りる私。1時間くらい乗せられていた気分。



同僚にいやー思ってたより恐かったねと言われて、
え、乗ったことあるんじゃ…?いやあ実は初体験でさ、これはすごいわ(笑)


何がそんなに面白いんじゃボケ、と抗議する気力もなく覚束ない足取りで出口へ。
ふと画面の写真を見ると全くの無表情。死んだ魚というか、死んでいる表情の己の顔が写っていました。ホント、一人タワーオブテラーみたいな顔してた。
長時間並び恐怖を味わい最後にブサイクフェイスを撮られるとは、なんて狂気的なんだろうと思いました。
これを考えた人の頭を法に触れない方法があるなら覗いてみたいものです。


今回は知らなかったから乗れたようなものの、もう二度と乗ることはないなと思いました。
そう思うと一生に一度の貴重な体験ですね。もう一生乗らない絶対。





【その他本日乗ったアトラクション】


・キャラバンカルーセル …回る狂気

・ブローフィッシュ・バルーンレース …回る狂気

・スカットルのスクーター …回る狂気。意外と速くて恐い

・マーメイドラグーンシアター …ひと時の癒し。清涼剤

・シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ …スモールワールド。癒し

・マジックランプシアター …楽しいけど尻が痛い

・ジャンピン・ジェリーフィッシュ …上下する狂気。癒しの筈がトラウマに





・センター・オブ・ジ・アース

これは本当に恐くないから!最初乗った時なんだこんなもんかと思ったもん、絶対大丈夫、急加速とか方向転換はあるけど急落下とかないから大丈夫、本当。

と、言われたのでファストパスを発券。まぁさすがに二度も同じ轍を踏まんだろう、そう思っていました。


いやないもなにも、見えてますがな。めっちゃ落ちてますやん。キャーとか悲鳴聞こえてますやん。


あ!そういえば最後だけちょっと早く落ちるとこあったんだ、でも大丈夫。見た目ほど早くないし角度も30度くらい?だし!

若干不安を覚えながらも、まぁこんなに断言するんだからね…。時間になり乗り場へ。


確かに最後、最後の最後だけありました。

暗闇でハイスピード急上昇したと思ったらああ、光だ…。




急 ス ピ ー ド 急 落 下




五臓六腑が背中に寄ったかと思tt




心の準備が全く出来てなかった為終わったあとしばらくポカンとしていました。エクトプラズム出た。


ごめんごめん!記憶より早かったわ、去年はもっと遅かったんだけどな~(笑)


そんな訳があるかなにが(笑)だry

知ってしまった以上もう二度とry

タワーオブテラーのあの呪いの人形でも拾ってしまえと思いました。





・マーメイドラグーンシアター

本日二度目。何度見てもいい、癒しの空間。
同僚もさぞかし楽しんでくれていることでしょう。ふと隣を見ると、楽しそうに静かに目を閉じかけていました。




・夜のパレード

帰りの集合時間が9時半と遅めだった為、夜のパレードと花火、クリスマスイルミネーションなんとかとか、そんなのも見ることができました。
光の川と光の渦、幻想的でロマンチックな光景でした。
ハードな一日だったけどなんだかんだで楽しかったな。足の疲れも癒されていくような気がしました。
ここは恋人と来たかっただろうになぁ、となんとなく申し訳ない気分で同僚を見ると、静かに目を閉じかけていました。ここ外ですよ。







長くなりましたがそんな感じで楽しかったです。初体験がいっぱいでした。

帰りのバスでは乗客ほぼ全員が即爆睡・私も即眠りにひきこまれました。

実は来てすぐ退園、お台場へ行っていた。7時からはバスに戻りプロ野球を観ていた、という後輩の話をちょっぴり憎らしく羨ましく思ったりしながら。