アンドリュー・ロイドウェイバーのオペラ座の怪人は、ミュージカルの中でもベスト5に入るぐらい大好きな作品です。それより古く1976年が初演というケンヒル版はトラディショナルな作品でした。

 

 

ミュージカルというより、オペラの要素が強い舞台でした。実際にオペラの名曲が使われていて、出演者もオペラ歌手の方がいるので、本格的な歌唱が素晴らしい。バレリーナがダンスの要素を担っています。

ロマンチックなラブストーリーの要素が強いウェイバー版に比べて、コミカルな面もあり肩の力を抜いて鑑賞できます。脇に個性の強いキャラクターが揃っているのも良かった。

 

劇中、キャストが客席に降りてくるシーンもあるのですが、1階席だけでなくバルコニー席にまで登場するのです。すぐ隣で演技する俳優さんに圧倒されました。限られた人数の出演者で、スケールの大きさを感じさせるのはさすがだと思いました。