国会で成立する法律案には、政府提出の閣法と議員が提出する議員立法があります。
この議員立法は、企画調査、関係団体、官公庁、法制局の審査、それからさらに各党での内部手続きをへて、ようやく国会の委員会で審議が出来ます。
委員会で、成立したのち衆議院本会議にかけることができたのち、晴れて成立したならば、参議院に送られる…。
このような手続きは、とくに議員立法では数年間かかり、中には成立しないまま何年も経過している法案も。
議員立法という名称からは、議員単独でできそうなイメージですが、多くの議員や関係者の地道な努力と時間、粘り強い交渉力がもとめられます。
私が3年前に、議員連盟の幹事長としてとりまとめをした建設職人基本法も、与野党の議員との駆け引きや妥協などを駆使して成立させました。
現時点でも、私は航空基本法や建設職人基本法改正に向けて鋭意協議中であります。
一般的に考えられておられるよりも遥かに大変な手続きが必要で、さらには時の政治情勢では、それまで協力してきた野党から、全く政治的理由で交渉してもらえなくなることもあります。
少々長くなりましたが、是非多くの皆様に知っていただければ幸甚です。