その時お腹には娘のいのちが宿っていました。
骨格と自律神経からアプローチする
『アンチエイジング整体』
櫻井えみです
娘の父親と出会ったのは大学生の時でした。
まだ何もわからない子供だった私。
『よい人に見初められたね』
『いい結婚だ』
周囲に言われるがままでした。
妊娠が分かり、あとは挙式と入籍を待つだけになった頃、何やら周囲の様子が変わってきました。
『◯◯家の嫁として◯◯してもらう』
『◯◯家の嫁だから◯◯は辞めてもらう』
なに一つ自由がなくなっていきました。
そのことをどんなに語りかけても
『何不自由ない暮らしをさせているのに何が不満か分からない』
と言われるばかり。
あぁ、もう私に自由はなくなったんだ。
この子の為に◯◯家の嫁として生きるしかない
絶望の中で行われた挙式は結婚行進曲が流れると同時に号泣し、記念撮影の途中でとうとう気を失ってしまいました。
それでも。
一人で子供を育てるなんてできないと思っていた私は必死に◯◯家の嫁として立ち上がります。
しかし、そこで繰り広げられる会話は
『◯◯家の後取りとしてこの子には◯◯してもらう』
『◯◯家の後取りだから名前は◯◯さんに決めてもらおう』
まだこの世に産まれてもいない娘の人生がどんどん決められていく…。
私だけでなく、この子の人生まで奪われるなんて耐えられない‼
その一心で走りました。
その後、無事に一人の女の子として産まれた娘の名前は『萌 (もえ)』といいます。
新緑の春に、萌(も)える木々。
などと言われますが
『すべての物事のはじまり』
という意味があります。
◯◯家の後取りとしてではなく、彼女一代からはじまる人生を守りたかった。
その一心で走った私の人生も守られた。
逆に私の人生こそ娘に守られたのかもしれません。
もう遅いという事はありません。
結婚していても、子供がいても。
ひとりでは生きられないからと思っても。
『あなたにはあなたがいる』
あなたがあなたを生きる事はいつからだってできるのです。
それだけは、誰がなんと言おうと
絶対的にあなたの自由です。
怖い気持ちはとてもよく分かります。
迷う気持ちもあるでしょう。
でも本当はもう分かっているのではないですか?
『答えはすべて、あなたの中にあります』