『犬食文化(けんしょくぶんか、食犬とも)とは、
食用として犬を飼育してその肉を食べる習慣、及び犬肉料理の文化の事である。』
中国、東南アジア、朝鮮半島などの地域で広まっている..?
広東省、広西チワン族自治区、湖南省、雲南省、貴州省、江蘇省などで犬食の風習が見られます。
ただし、中国でも犬肉を食べることへの批判は年々強まっているようです1。
〇中国医学では、犬肉は身体を温める作用があるとされ、冬によく消費されます。
・台湾: 台湾ではかつて「香肉」という呼び名で犬食が存在していましたが、
2001年以降、動物保護法により食用を目的とした犬や猫の屠殺が禁じられ、台湾で犬食関連が全面禁止されています2。
・韓国: 韓国では犬肉を「개고기(ケゴギ)」と呼び、滋養強壮や美容に良いとされています。
陰暦の夏至から立秋までの「庚」のつく日の三伏には、犬料理を食べて暑気を払う習慣があります1。
↑「犬肉を食べる文化は 歴史的背景や宗教、風習によって異なりますが、
現代では犬食に対する意識が変化している」とか..
- 東南アジア:一部の国では犬肉禁止令が施行されており、
- フィリピンや台湾、シンガポールなどでは犬肉の販売が制限されています2。
- タイやベトナムでは犬肉料理が提供されています。
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朝鮮半島:韓国と北朝鮮の両方で犬食文化が根付いています。
犬食文化は、文化的背景や地域ごとの伝統によって異なりますが、
世界的には、犬肉を食べることへの意識が変化しており、その存続について議論が続いています。
ちなみに、
日本:日本は縄文時代から犬と共に暮らしていたとされます。
どのような用途で使われていたかは諸説ありますが、
そのなかのひとつに食用として飼育されていた説もあります。
・弓術として犬を囲に閉じ込め、騎乗してそれらを仕留める『犬追物』という鍛錬がありました。
矢は軽く空洞のあるものでしたが、言うまでもなく矢で打たれた犬たちは無事では済まされません。
動けなくなった犬たちは食料として利用されることになったのです。
※犬追物は 江戸時代まで盛んに行われており、明治時代にも明治天皇の前で島津忠義が披露した記録が残っています。
・歴史上多くの肉を食べることを禁じる法律が登場しており、
たとえば 天武天皇(即位年:673年~)の犬食禁止令や徳川綱吉(在位年:1680年~)の生類憐みの令が有名ですね。
当時の日本では”米”に価値があったこともあり、
日本では徐々に「肉食は穢れる」と考えられるようになり、犬食文化も自然となくなってきました。
・戦時中は 貧困に食糧難もあって犬を食べることが増え、
あの“忠犬ハチ公“の孫が食べられてしまうこともあったようですが、
明治維新以降の改革や日本社会の「犬はペットであり大切な家族である」という認識が広まった結果、
日本で 犬肉を食べるという文化や考え方自体がなくなっていったのです。
ネット参照