ここのセラピストからの課題をしていて、今更ながら、そうか、と思いあたることがあった。

 

ここで、きちんと出された食事を毎回食べていれば、身体も飢餓状態ではなく、以前のように過食衝動は減っている。身体が満たされれば、心も満たされるということなんだ。でも、これは、人が作って出してくれるから出来ること。自分でこんなにいろいろなものを食べろと言われても、絶対に無理・・。

 

そして気づいたのは、自分で禁止している食べ物を食べたくなるってこと。そして、それは禁止しているものだから、食べたら、吸収してはいけないってこと。単純なんだけど、でもこれに気付くには、実際にしてみないとわからない。ここに来て、人が作ってくれた決められた量を食べていれば、安心していられる。

 

ただ一つ、デイプログラムに来てから、おやつでアイスクリームを食べる機会がなくなってしまった。夜のおやつだったから。きっとちょっとでも食べていたら、大丈夫だったんだと思う。でも食べていないとなると、無性に食べたくなる。

 

でもアイスなんて、大人の食べるものじゃない、甘いものが好きなんて、カッコいい大人のいうことじゃない、きちんと自分を律せる人であれば、アイスやデザートは好きじゃないの、と言えるはず。そういう自分の中の批判的な声を、自分でも信じている。

 

そうすると、食べたいけど、食べたら、吸収してはいけないと、自分の中で思ってしまう。もしも本当は、自分は甘いものが好きなんだから、と、ただそれだけを認めてあげることさえできれば、人にも堂々と、甘いもの大好きなんです!と言えることができれば、そしたら、きっとすごく自分は楽になるのであろう。自分に嘘をついているから、こういうことになると言われれば、本当にそうかも。

 

私は甘いものが好き。だから、アイスクリームもみんなが食べるように適量食べる。アイスも同じ食品。良い、悪いはない。そして、私の心が欲しがっているときには、きちんとそれを聞いてあげて、自分の身体を満たしてあげる。そんな感覚が必要なんだ・。

 

自分の心の声に耳を傾けて、それを自分で聞いてあげる。自分の中の批判の声で押し殺すのではなくてね。そうすれば、自分らしくいられる。自分を受け入れることができる。自分を大切にするっていうことができる。

 

やっぱり摂食障害って、食べ物だけの問題じゃないんだね。食べ物に、私の価値観、判断、批判などがまつわりついて、そして複雑に絡み合っているんだ。食べ物を使って、自分を表現しようとしているんだ。言葉で言えば済むことなのに。他人の評価を気にしなければ、済むことなのに・・。自分らしくいてもいい。それって、なかなか難しい。