今日は私が日本ハムファイターズの
ベンチリポーターをやっていた頃の
お話しです
プロ野球のベンチリポーターが
どんなことをやっているのか
試合前•試合中•試合後
今回は試合前編です
興味のある方いらっしゃいましたら
ぜひ最後までお読みください
時は遡ります
エスコンフィールド北海道→札幌ドーム
→東京ドーム
本拠地が札幌へ移転するまでの4年間
シーズン中は
ファイターズのベンチリポーター
終わったら
ファン感謝デーのMC
そのあとは
選手のトークショーやイベントの
司会
そんな年間スケジュールでした
2003年東京最後のシーズンが終わり
ファイターズが北海道に行くのを
涙ながらに見送りましたが、
気づけば今、私は北海道在住
今シーズンはエスコンに通いました
そこでエスコンフィールド北海道の
演出の素晴らしさにびっくりしながら
東京ドーム時代に思いを馳せました
当時は森本稀哲さん、田中賢介さん、
実松一成さんが期待の若手三人衆
とも呼ばれ、
毎日早くから球場に来て特訓を
受けていました⚾⚾⚾
リポーターは試合前の選手の練習時間中に
邪魔にならないように、
グラウンドの隅で、ベンチで、ベンチ裏で
選手やコーチ、監督に取材をしていきます
瞬発力とタイミング
空気を読む力の合わせ技が必要です
今！！を外すと何も聞けずに終わります
空気を読めないと大迷惑に
そうは言っても
ファイターズの選手の皆さんは
優しく気さくな方ばかり
その中でも
田中幸雄さん
小笠原道大さん
金子誠さん
建山義紀さん
金村暁さん
森本稀哲さん
には
試合の話はもちろんですが
野球の考え方や
人に対する対応など
今でも鮮明に覚えているお話しが
沢山あります
そのなかから…
金村投手に初めてご挨拶したとき
年齢を聞かれました
女子に年齢を聞くなんて！
と一瞬思ったのですが
そんな話じゃなかったんです
金村さんは
自分はずっと野球の世界にいるので、
年齢をとっても大切にしている
目上の人にタメ口で話すのは失礼だし
誰に対しても
年齢をまず把握してしっかりとした
対応をしたいんだ
と話されました
開幕投手も務めていたエースが
なんて素晴らしいんだろうと
感動です
森本選手は
ルーキー時代から
真っ直ぐで人懐っこい人柄で
ニコニコしながら
ハキハキ話をしてくれた姿が
今でも鮮明に思い出されます
守備が大好きな金子選手に
打率の話を聞いたときは
打率は上がっても下がるから
考えちゃダメ
気にするのは安打数
安打は減らないから
1日1膳ね
4年間沢山のお話しを聞き、
とっても時が流れているのに
忘れられないエピソードです
またリポーターの仕事は
ファイターズが連勝しているときは
雰囲気も明るく
取材もしやすいのですが
負けが続くと
空気を読めば読むほど
話が聞けず
試合前に結局何も聞けなかった
仕事クビになったらどーしよー
という日もありました
そしてそんな日は
タイムリーやホームラン談話が
いっぱい入る乱打戦を神に祈るしか
ありません
そして神に祈りながらグラウンドの
出入り口を覗くと、
けっこうな確率で
建山投手が座っていて
気さくに話をしてくれる
まさに救世主でした
気持ちが落ち着き
ファイターズの投手の力投、
野手の頑張りを祈って
試合本番に突入します
次回は試合中編です
最後までお読みいただき
ありがとうございました