昨晩の「黄金の刻」、若き金太郎は45分、西島さんは1時間だった。まあとにかく丁稚の時は幼いながら時計を初めて目にしてキラキラさせながら見入るところが素晴らしくて、中学聖日記1話の車中での杜甫の詩についての会話ぐらいの衝撃だった。演出や演技ではないもっと根源的な何か。舞台だと、それが生で見れるから是非舞台をやってほしい。

 

 吉川愛とのコンビも想像以上の出色の出来。きっと短いからこそ儚く美しかったのだ。ということは、又映画で悲恋ものもやってほしい。障害を何にするかはおいておいて。本人は、あれがやりたい、とかこうなりたい、とかはあまり口にしないので私もいつもはただ良作をと願っているが、まだ職業物に焦点を絞るのは早すぎる。

 

 ドラマは駆け足ながら誠実で人に任せられる金太郎の度量と妻を初めとした周りの献身による成功譚だが、西島さんの笑顔はそれを爽やかに見せてくれる。DVDも発売、完全受注生産なのだが迷う。メイキングとかも付けて欲しいかな。

 

 「ブギウギ」も終了。最終週にようやく愛子が愛助の血を引いていると感じさせてくれた。マミーの好きにしたらええ、というところとか、愛助さんばりの暖かさだった。そして、なんでマミーと呼ばせているか、はっきりした説明が無かったと思うが、愛助さんが英語が得意でダディーと二人で呼んでいたのだろうと。愛助の「ラッパと娘や!」の声は視聴者もスズ子もラッパのように鼓舞し続けた。半年間にわたって歌と舞台を堪能させていただいたドラマも空前絶後なら、推しから夫へという愛助のスタンスや好きなものへの狂熱さも中の人の特性がにじみ出ていて特異だった。さて、次なるお題は~