櫻と葉っぱの物語❤ -2ページ目

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

Side:N

 

こんなに気持ちよく晴れた日に、

おれはどうして

こんなところにいるんだろう・・・

 

 

いまだあきらめ悪く、

無意識にそんなことを思う。

 

 

それは自分で決めて

ひとり勝手にやっていることだと

重々知っているくせに・・・だ。

 

 

晴れているならなおのこと、

外になんて出ないタイプの自分は

 

それでもはっきりと

 

頭ン中には自分の親友・・・

相葉さんと翔さんの二人が

互いに恋し合ってるっていうオーラを

隠そうともせずに見つめ合う画が浮かぶと、

 

ふぅっと息を漏らしながらも

前に進める足を止めようとは思わなかった。

 

 

 

 

ゆったり・・・というより

たらたらとしただらしない足取りで

 

否応なしに

視界に入ってくる広大な海と空と

 

波の音を聞きながら歩いて、

 

 

ようやく行き先である喫茶店が

小さく自分の視界に入ってくると

 

無自覚にちょっとホッとした。

 

 

きっともう、

相葉さんは中にいるだろう。

 

だってもう

お昼を過ぎた時間なのだから。

 

 

そして、そう思ったとたん、

空腹を感じて

 

ランチは相葉さんのつくる

ハンバーグを食べようと決めた。

 

 

 

穏やかな波の音がうっすらと響く中、

 

いったいどのくらいの月日を

この場所で過ごすことになるだろう・・

 

と思う。

 

 

いまはその未来の予定が

まったく見当がつかないことに

 

少しどんよりとして

少し心が弾んだ。

 

 

ようやく店の前にたどりつくと

 

店の看板が

「Open」になっているかどうかを

確認することなく

 

躊躇せずにドアを開けた。

 

 

***

 

 

「いらっしゃい」

 

 

そこには

予想通りの景色が広がっていて、

 

カウンター越しから

いつものあの、

透き通った声と笑顔でそう言われると

 

「いらっしゃいました」

 

自分ももちろん、

いつも通りに

 

すこし視線をそらしながら

どこかぶっきらぼうにそうこたえた。

 

 

すると、

相葉さんがうふふっと笑うから

自分もはっきりとホッとしてしまって、

 

まるでつられるようにして笑いながら

 

カウンターのはじっこの席に

進んでいった。