Days 19 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

 

 

 

 

 

 

 

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Side M

 

 

 

 

 

 

 

 

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「また一緒に食べに行こうね。飲みでもいいし」

 

「はいぜひ」

 

 

お辞儀をして大野先輩と別れるとトイレに寄った。

 

 

大きな鏡の前で手を洗いながら、

 

櫻井部長のオレに対する知らなかった事実を知って

 

嬉しかった半面、少しだけ落ち込む。

 

 

あれからしばらくいた営業部でも、仕事は真面目にやってたつもりだ。

 

実際、3人で飲んだ後のオレは仕事に対する何かが変わって、

 

営業の仕事ですらどこか少しだけ「楽しい」と思えるようにもなっていた。

 

 

そうして、仕事に対する意欲は決してウソではなかったけれど、

 

本当は大野先輩のもとを離れたくなかった気持ちがあったことを、

 

オレは少し恥ずかしいと思った。

 

 

純粋に仕事だけが理由で、仕事を頑張っていたわけじゃないのだ。

 

 

おまけに、

 

それから何度も仕事とは関係のないメッセージをくれて、

 

どこか俺さまな態度なのに決して品が無くなることがない、

 

大野先輩とは違った櫻井部長の持つ空気感に、あろうことか、、、

 

 

オレは惹かれていった。

 

 

気づけばいつだって考えているのは、、、

 

、、、待っているのは。

 

 

櫻井部長からのメッセージになってしまっていたのだった。

 

 

 

こんな自分のことを誰かに知られてしまったら、

 

なんて節操がないと呆れられるだろう。

 

 

でも仕方がないのだ。

 

 

オレのぜんぶが自動的に、気づけばもうそうなっていってしまっていたのだから。

 

 

 

 

そして、

 

相手が大野先輩から櫻井部長に変わったとしても

 

自分の想いが実らないことには変わりはない。

 

 

 

企画部に異動になってからうわさで聞いた話し。

 

 

あの容姿であれだけ仕事のできる櫻井部長は

 

社内外問わず新人のころから当然、モテモテだったそうだ。

 

 

けれども誰にもなびかなかった櫻井部長には、

 

どうやら昔から決まった相手が、、、許嫁がいるらしい。

 

 

 

それを知ったとき、少なからず落ち込んだ。

 

けれどもすぐに、

 

落ち込む資格すらもオレにはないことを思い出す。

 

 

 

自分は男で、、、そう。

 

ほんの少しの可能性もないのだ。