櫻葉❤パレット SideM 209 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

はじめましての方へ→ こちらへ

 

前回まで→ こちら

 

 

 

 

 

 

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Side M

 

 

 

 

 

 

 

 

オレがこっちに来たばかりのころ、

 

しょうちゃんは、

 

自分が悩んでいるのを知っていて何も言わなかったオレを知って、

 

ムカつくと言って可愛く唇を尖らせると文句を言った。

 

 

『言ってくれればあんな酷いこと、、、』

 

 

 

しなくて済んだ、、、と続くのかな、、、と思った。

 

そして、それでは困ったのだと言えないオレは、しょうちゃんに微笑む。

 

 

 

『オレはオレなりに必死だったんだよ。

 

しょうちゃんを誰かにとられちゃったらどうしようって』

 

 

 

『意味わかんねぇし。それにとられるわけない。

 

俺はずっと雅紀だけしか見えてなかった』

 

 

 

しょうちゃんの目はいつだって真っすぐだ。

 

 

本当に本気で言ってることくらいわかる。

 

 

でも、、、

 

 

 

でもねしょうちゃん、、、

 

 

 

 

しょうちゃんの知らないしょうちゃんがいる。

 

 

 

 

本当はもっとたくさんのヒトたちに囲まれて

 

笑って

 

そういう、、、わかりやすい幸せの真ん中に居るような

 

そんな未来がある男の子だった。

 

 

 

それを、、、

 

 

オレが汚した、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雅紀」

 

 

「っ、、ん?」

 

 

 

頭ん中でそんなことが浮かんで、

 

知らず知らずのうちにその世界に漂いはじめると

 

どうしてだかしょうちゃんはオレの名前を呼ぶ。

 

 

そうやってこちらの世界にオレを引き戻して

 

目の前のしょうちゃんを思い出させてくれる。