櫻葉❤
Jと二人で外に出れば
「、、、あれ」
月が見える。
なぜか、、、なんとなく。
ときどき、、、見上げてしまう。
俺はなんでか
太陽よりも月に惹かれる。
「、、、なんだろ」
理由はわからない。
気づけばもうそうだった。
「ん?どうした?」
Jが言って、、、
「ん~、、、月明かりが綺麗だなって」
「あ~、、、そうね」
Jも夜空を見上げた。
都会からだって月は見える。
見ようと思えば、、、ちゃんと見える。
「満月じゃないね」
「ん、、、そうだね」
見上げる夜空には
ふちが少し欠けた月が輝いてる。
「、、、もう、、、満月じゃなくても
、、、抱き合えるね」
「え?」
「、、、え?」
、、、俺は何を言っている???
「ww ニノもけっこう酔っぱらってんじゃないの?」
「ww そうかも」
エントランスで
呼んでたタクシーに
完全にダウンしてる大野さんを先に押し込んだ。
後部座席の大野さんの隣に座って
Jは助手席に座る。
「どっち?ニノんとこ?それともリーダー?」
「、、、あ~、、、じゃあ俺んちで」
当たり前みたいに聞いてくるJに
当たり前みたいに答えた。
大野さんとはもう随分たつ。
最初っから
まるでそうなるのが決まってたみたいに。
初めて会ったのに、、、
初めてじゃないと思うくらいだった。
「、、、運命ね」
「ん?なに?」
「、、、運命ってあるかな?」
「、、、あるんじゃない?」
わざわざ振り返って答えてくれたJが
「、、、天使」
「、、、はい?」
そこに、、、
金色の翼が見えた。
、、、気がした。
「、、、酔ってるかな」
「ww 俺らもけっこう飲んだもんね」
「だね」
相葉さんがいつも言う。
5人が揃ったことはキセキだって。
そうして、、、
ーー運命って信じる?ーー
それは、、、
自分はまるでそうなるように
願っていたような気がして、、、
「相葉さんのせいだな」
「え?」
「今日はなんかこっちまでおかしいって話し」
「ww まぁいいんじゃない?」
「ww」
気持ちよさそうに寝てる大野さんを
なんとなく眺めて
ホッとした。