、、、天使や悪魔も。
自分からこのカラダを手放すことは出来ない。
そのときがくるまで。
与えられた使命をまっとうするまで
カタチを失えない。
自らそのカタチを放棄することは出来ない。
だからもし、
使命を全うする前に
この天界から離れるとしたら
それは一つしか方法がない。
それくらいのことは
、、、オレだってちゃんと知っている、、、
「しょうちゃん」
オレは椅子から立ち上がる。
みんながいるってわかっていたけど
そんなことはもう
どうだってよかった。
ベッドに上がって
しょうちゃんの両足をまたぐと
しょうちゃんにキスをした。
「っまぁく、、、」
そのまま
上半身裸のしょうちゃんをぎゅっとする。
いつもの、、、
オレの知ってるあったかい身体にホッとした。
「しょうちゃんが行くならオレも行く」
見た目よりずっと柔らかい弾力のあるその肌は
もうずっと
オレの全部から離れない。
「ごめんね」
「だからお前のせいじゃないって、、、」
「うん。オレたちだね」
「、、、雅紀」
「オレたち二人の罪だね」
しょうちゃんのあったかい手のひらが
オレの背中に周って
オレはすごく安心する。
オレに必要なのはこの手のひら。
しょうちゃんの腕と髪と声と、、、
神でも死神でもなんでもいい。
しょうちゃんだったらいい。
「しょうちゃんが、、、
しょうちゃんだけが欲しい」
神が、、、なにかを欲するなんて間違ってる。
「、、、雅紀」
それは罪。
あってはならないこと。
でも、、、
「しょうちゃんだけが
必要なんだ」
「、、、俺もだよ」
「「一緒に堕ちよう」」
もう
離れていたくない。
オレにはしょうちゃんがすべてだった。
俺には雅紀がすべてだった。
最高神ってなんなんだ?
どうして離れなきゃならない?
だっておれたちは
二人でひとつなのだから。
見つめる先に
触れる指先に
愛しい人がいればいい。
もう、、、それだけでいいんだ。
場所も名前もなんだっていい。
ただ、、、そばに居られれば、、、