櫻葉❤
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Ｓｉｄｅ M
「はぁ、、、」
どのくらい、、、泣いてたんだろう、、、
そんなに長い時間じゃなかったきがする。
鼻をすすりながら
ゆっくり自分から身体を離した。
「、、、、、」
、、、気まずくて顔があげられない、、、
「見て」
「、、、え？」
「w べちゃべちゃ」
「あ、、、」
見れば
しょうちゃんの洋服が
オレの涙やら鼻水やらでぐちゃぐちゃになっていた。
「っごめ、、、」
「w 水持ってくる」
しょうちゃんは立ち上がって
スッとティッシュを机に置いた。
、、、はぁ、、、
オレ、、、なにやってんだろ、、、
はじめてきたしょうちゃん家で、、、
一番、晒したくない自分を晒してしまった、、、気がする。
ティッシュを数枚引き出して
鼻をかんだ。
こんな風に、、、声を出して泣く、、、なんて。
たぶん初めてだ。
いつだって、、、ギリギリまで我慢して。
ひとりで、、、
必死で声を殺して泣いていた、、、気がする。
「、、、泣くってさ」
「え？」
持ってきてくれたグラスを机に置いて
さっきの場所に腰掛けながらしょうちゃんが言う。
「泣くって、、、実はけっこう体力つかうよね」
「、、、」
「泣くって、、、目から涙が出るだけじゃない。
身体全体で何かを発散させる行為っていうか、、、」
、、、そうかもしれない。
泣いてみてわかる。
泣くって、、、目から涙が出るだけじゃなかった。
泣いてる間中
全身がアツかった。
汗をかいて
涙もアツくて
しょうちゃんを掴む背中もアツかった。
全身で
自分の体液が流れて溢れて、、、
そうやって
オレは何かを
自分の内側にあったなにかを
外に吐き出したような気がする。
「せっかく発散させんなら、
声も出した方がいいんだよ」
「、、、恥ずかしい」
「ww 俺は嬉しい」
「しょうちゃん、、、」
目の周りが痛い。
こんなに泣いたの、、、いつぶりだろう。
でも、、、なんだかスッキリした。
隣で
しょうちゃんが胸元を仰いだ。
「っしょうちゃんもアツかったよね、、、ごめん」
「ww 俺は嬉しいよ」
「、、、」
「、、、ホントに嬉しい」
呟くみたいに
しょうちゃんが言って、、、
「ここに」
「、、、え？」
オレがぐしゃぐしゃに汚した洋服を掴みながら
「、、、なに？」
「ここに、、、雅紀のいろんな気持ちがあると思ったら」
「、、、」
「なんか嬉しい」
しょうちゃんは
濡れた服を撫でながら言った。