櫻葉❤Death or God 54 | 櫻と葉っぱの物語❤

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櫻葉❤
ときどき大宮☆

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【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

 

 櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

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*オトナ要素アリ

 

プロローグ~46

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Side Satoshi

 

 

 

 

 

 

 

 

瞼を閉じる翔くんは

本当に美しい。
 
 
 
 
 
無防備なその姿。
 
 
 
長いまつげにかかるその前髪を撫でて
 
紅く色っぽい唇を少し開いて
苦しそうに息をしてる翔くんを眺めれば、
 
 
 
黒い世界の唯一を
こうして独り占めできてることに満足する。
 
 
 
 
 
「、、、ときどき
翔くんと雅紀ちゃんが生まれたときを思い出すよ」
 
 
 
 
額にうっすら汗をかいて
瞼を閉じたままの翔くんを見つめる。
 
 
 
 
「あの光景を、俺は一生忘れない」
 
 
 
 
 
 
あの日。
 
 
双子の神の誕生は
俺の人生で二度目の経験だった。
 
 
 
 
俺はとてもワクワクしていた。
 
 
 
双子の神は
本当に美しいから。
 
 
 
まるで、、、
 
 
この世のものとは思えないほどに。
 
 
 
 
 
そして誕生した
翔くんと雅紀ちゃんは格別に美しく
 
あまりにも綺麗で。
 
 
 
 
嫉妬も羨望も抱けないほどに
 
二人は別格の存在だった。
 
 
 
 
とても美しいその容姿は、
二人は双子でありながら
まったく似てはいなかった。
 
 
 
 
 
それは当たり前。
 
 
 
 
 
神は絶対的に唯一だから。
 
 
似るということはない。

 

 
 
 
 
 
そしていずれは
 
産み出す神と
滅ぼす神にわかれる二人。

 

 
 
 
 
それをわかって産まれた二人。
 
 
 
 
 
それなのにその双子の二人は
 
 
柔らかい光に包まれて、
互いに見つめ合い微笑んでいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「、、、そろそろ翔くんが限界なんじゃない?」
 
 
 
言おうか迷っていた言葉を口にした。
 
 
 
 
「、、、そうかもな」
 
 
 
 
、、、珍しい。
 
 
弱気な翔くん。
 
 
 
でも、、、きっとそのくらいに
いま、、、苦しいのだろう。
 
 
 
その苦しみは翔くんにしかわからないけれど。
 
 
 
 
「どうするの?」
 
 
「、、、、、さぁな」
 
 
 
このままだと、、、
きっと翔くんは、、、
 
 
 
翔くんは、
自分が滅びることを選択するだろうか。
 
 
 
 
でもそれは
雅紀ちゃんが悲しむことになるとわかっているはず。
 
 
 
 
「、、、、、」
 
 
 
 
自分の漆黒の翼を広げて
翔くんを包んだ。
 
 
 
、、、これでだいぶ楽になるだろうから。
 
 
 
「、、、わりぃな」
 
 
「なにいってんの。俺と翔くんの仲じゃない」
 
 
 
 
 
翔くんと雅紀ちゃんが生まれたとき、
 
俺は自分の出来ることをすると決めた。
 
 
 
 
 
二人を見守ろうと。
 
 
 
それは
 
 
悪魔界のトップである自分の
一生をかけて、、、