真昼の花☆番外編~君のうた~ 3(相葉くんバースディ記念) | 櫻と葉っぱの物語❤

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ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

 

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

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本編はこちらへ→真昼の花0~92

 

 

 

 

 

 

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Side S

 

 

 

 

 

 

 

 

雅紀の誕生日から1か月すれば、

今度は俺の誕生日がやってくる。

 

 

 

 

 

 

俺の誕生日にも

母さんは花屋に行くのが常だった。

 

 

俺に必ず

その年の年齢の数だけ花を束ねて

プレゼントしてくれる。

 

 

それは、

俺が産まれた翌年からずっと続いていた。

 

 

 

 

 

お気に入りの花の魔法使いがいるその店に

 

その年も母さんと二人で行くことになっていて

歩いて花屋に向かった。

 

 

 

もうちょっとで花屋に着くってところで、

母さんが呼び止められた。

 

 

 

どうやら友達らしい。

 

 

 

なぜか母さんはしょっちゅうこうして

誰かに捕まる。

 

 

そしてそのたび、

その立ち話しは長くかかった。

 

 

 

 

【寒いから先にお店に行ってて】

 

 

 

もうすぐそこに花屋が見えてる。

 

 

 

【うん】

 

 

俺はひとりでその花屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

ゆっくりその扉を開いた。

 

 

 

 

【あ、、、いらっしゃい。翔くんひとり?】

 

 

【ううん。お母さん外で話してるんだ】

 

 

【そう、、、あ、じゃあ何か飲む?】

 

 

【、、、いいの?】

 

 

【いいよ。きっと長くなるでしょ】

 

 

 

 

花の魔法使いは

 

花みたいにふふっと笑って言った。

 

 

 

 

【ww じゃあココア】

 

 

【ww わかった】

 

 

 

 

母さんが話し出すと長くなることを知っていて、

 

こうやってときどきここでお茶をした。

 

 

 

 

 

【これなに?】

 

 

【これはブーケっていうの】

 

 

【ぶーけ?】

 

 

【そう】

 

 

【これは?これもクリスマスリース?】

 

 

【ん?あぁ、、、これはね】

 

 

 

 

そこにあったのは、、、

 

真っ白い花とピンクの花が交互に重なった、、、

 

 

 

 

【これは花冠って言うんだよ】

 

 

【はなかんむり、、、】

 

 

【そう。これはほら、、、こうやって、、、】

 

 

 

そういうと、、、

 

白とピンクの花の輪っかを

軽く俺の頭に乗せて

 

 

【こうやって頭の上に乗せるの】

 

 

【、、、へぇ、、、】

 

 

 

【わぁ、、、翔くん似合うね。まるで花嫁さんみたい】

 

 

【はなよめさん?】

 

 

 

 

 

【ww 見て?】

 

 

 

 

そこに広げた雑誌には

 

 

 

真っ白いドレスに

真っ白い花の花冠を乗せて

手にはブーケを持った

 

 

キレイな女の人が映ってた。

 

 

 

 

【可愛い、、、】

 

 

【ww うん。可愛いね】

 

 

 

 

 

まだ幼稚園児の俺に

その人はまた

 

いろんなことを教えてくれた。

 

 

 

 

この雑誌に載っているのは花嫁さんで、

花嫁さんは真っ白いドレスを着て

手には花束を持っているんだって。

 

 

でも昔はブーケじゃなくて

頭にこうして花冠を乗せてたのが始まりなんだって。

 

 

 

 

 

【花冠もね、クリスマスリースの仲間だよ】

 

 

 

 

、、、大切な人を守る、、、

 

 

子供心ながらに、

その言葉をずっと覚えていた。

 

 

 

 

 

【翔くんは大切な人がいるのかな?】

 

 

【うん】

 

 

【じゃあ、、、花冠つくってみる?】

 

 

【え?】

 

 

【良かったら教えてあげるよ】