潤の目を
「、、、え？」
真っすぐに見ながら言った。
「満月の晩にしょうちゃんに抱かれた」
「っ！」
潤の整った顔が
ひどく驚く顔をする。
「起きたら、、、めずらしくしょうちゃんが眠ってて。
相変わらず寝顔もすっごいキレイで」
そんな潤にお構いなしで
オレは続けて話した。
「っ待て雅紀」
潤が慌ててる。
そりゃそうだよね、、、
こんな話し。
オレたちの話し。
オレとしょうちゃんの話しは
いままで
誰ともしたことがない。
「しょうちゃんがオレの前で眠るのは
いったいどれくらいぶりだろうと思って
思わず手を伸ばして」
「待てって！！」
話しを遮る潤の
大きな声とその顔。
整ったその顔が、、、
こんな潤は初めて見る。
「っ待てよ、、、お前、、、翔さんには」
「言ってない」
「っ、、、」
「、、、しょうちゃんにはなんにも言ってない」
満月の晩。
2日前。
その服を纏ったしょうちゃんは
いつもみたいに
帰り際に【また来るよ】って笑ってた。
オレの全部をさらってく
あの笑顔で。
いつもみたいに
クラクラするくらいの
美しいその姿で、、、
、、、だから
「、、、潤」
「、、、、、」
だから一瞬
あのときの
眠ってるしょうちゃんに唇を重ねた瞬間に見えた
それが
まるで
嘘だったんじゃないかって
「潤はなにをしってるの？」
「、、、、、」
ここに来るまで
一晩、、、ひとりで考えた。
でも
「教えて」
知りたい。
もう全部。
「、、、雅紀」
しょうちゃんのことは
全部だ。
「潤の知ってること、、、全部教えて」
オレは
しょうちゃんだけでいい。
しょうちゃんのことだけを
一番知っていたいんだ。