潤のとこ。
久しぶりに来た。
「、、、うん、、、今いい？」
「もちろん。いつでもどーぞ」
ニコッと笑う潤は
完全に天使。
完ぺきな大天使様。
立ち上がって紅茶を淹れてくれる。
「でもカズはいないよ」
「ん、、、いいよ」
カズとオレが仲がいいことを
潤もよく知っている。
でも今日は
潤に会いに来たんだ。
「カズ、、、どこに行ったの？」
「、、、さぁ、、、たぶん」
「、、、？」
潤は、、、
ニコッと笑って
「、、、想像はつくよ」
言った。
オレたちはいつだって
言葉を選ぶ。
ウソはいけない。
でも、、、
いたずらに相手を傷つけたりもしたくはない。
「はい、どーぞ」
ソーサーごと紅茶を受け取った。
「ありがと、、、」
当たり前みたいに
潤のベットに座ってたオレの
潤はとなりに座った。
潤のトコ。
ここには
いつでも行っていいって
しょうちゃんに言われてる。
だからここには時々来ていた。
そして、、、
オレが自分のテリトリー以外は
ここにしか来ないことを
潤は知っている。
でも、、、
潤が
オレとしょうちゃんのことを
どこまで知ってるかはわからない。
潤は優しくて、、、
いつもなんにも聞かずにいてくれたから。
「、、、オレ、、、しょうちゃんのトコに
行ってみようかなって思って」
「、、、」
「、、、潤、、、どう思う？」
満月の日。
しょうちゃんが来てくれた。
いつも通り、、、しょうちゃんは朝が来る前に
行ってしまった。
また来ると言って笑って、、、
「、、、翔さんは元気？」
「え？」
くすっと潤は笑った。
「安心して。ここには俺しかいないよ」
「、、、、、」
でも、、、
しょうちゃんとのことは、、、
だから、、、黙るしか出来ない。
「、、、どうして急に向こうに行こうって思ったの？」
「、、、ん」
手元のカップを眺める。
どこまで、、、
いったい、、、どこまで話していい？
しょうちゃん、、、、、