櫻葉❤
※オトナ要素アリ
ご理解ある方のみおすすみください☆
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Ｓｉｄｅ S
泣きながら、、、
俺に手を伸ばす相葉くんを
とても愛おしいと思う。
俺は笑っている相葉くんが好きだ。
それは嘘じゃない。
でも、、、
相葉くんの泣いてる顔は
相変わらず綺麗だ。
伸ばしてくれた手をとって
相葉くんを抱きしめた。
「わかった」
「・・・っしょうちゃ・・・」
「わかったよ」
相葉君の髪を撫でてやる。
サラサラと柔らかい。
「いいよ。なんでも」
「俺は俺の愛し方しか出来ないから」
「お前もそれでいいよ」
「泣いていいし、、、苦しんで
悲しんでいいよ」
「俺を苦しめても」
「いいよ」
濡れてる頬を指で拭ってやる。
それでも
あとからあとから涙は溢れる。
人から
こんなのはおかしいと言われるんだろう。
それでも
俺たちはそばにいたくて
求め合っている。
いまだ止まらない涙を溢れさせながら
相葉くんは話す。
「ホントはさ、、、
もっと自分のことも考えたほうがいいんでしょ？」
「オレ自身が泣かなくていいように、、、」
「でもムリなんだよ、、、
オレのほとんどぜんぶがしょうちゃんなの」
「もうしょうちゃんで埋め尽くされちゃって、、、」
「自分を想う気持ちなんて」
「もう欠片くらいしか残ってないんだ」
目に涙をいっぱい溜めて
まっすぐ俺を見て
一生懸命に話す相葉くんは
可愛い。
「うん、、、わかる」
とても愛おしい。
「すげーわかるよ」
その、、、残った欠片の部分で
必死に手を伸ばしてる。
これが欲しいと
手を伸ばしてる。
「相葉くんは、、、俺を好きすぎるんだね」
そして
臆病な俺はそれがいつだって怖かった。
自信も覚悟もなんもなかったから。
「いいよ、、、俺が全部引き受けるから」
「俺を全部あげる」
「こんなんでよかったら全部やるよ相葉くんに」
「っしょうちゃ・・・」
「ひと欠片も残さずに全部やる」
「・・・ホントに？」
「あぁ。全部」
「全部もらって」
お互いを
苦しめ合いながら
泣きながら
一緒にいようか
雅紀、、、、、