櫻葉❤愛しい人へ Side S 2 | 櫻と葉っぱの物語❤

櫻と葉っぱの物語❤

櫻葉❤
ときどき大宮☆

こちら側の方のみいらしてください☆

【2017年11月開設】

ファン歴非常に浅いため、
諸所おかしなところがあるかもしれません。

ご愛嬌と優しく許してくださったら幸いです。

【お話の内容転写利用、画像利用などお断りします】

 

 

櫻葉❤

 

 

 

 

ご理解ある方のみおすすみください☆

 

 

 

 

 

 

 

**************************************************:

Side S

 

 

 

 

あれから。

 

 

相葉君との距離感にはかなり気を配った。

 

 

こうして5人でいるときも。

2人きりの仕事でも。

 

 

グループのバランスが今までと変わらないように。

自分の気持ちがあふれてしまわないように。

 

 

 

正直、きつかった。

 

こんなに辛いとは思ってもいなかった。

 

 

 

気づいてしまったその感情は

決してなくならない。

 

 

それはそう思っていたけど、

 

認めて「絶対に言わない」と決めてしまえば、

いつかは冷めるかもしれないと淡い期待も持っていた。

 

 

 

だって、そうは言っても相葉君は男だ。

 

 

いままで数少ない恋愛経験も恋愛対象も

すべて女性だった。

 

 

 

それに、誰にも言わないってことは

その想い自体、存在しないのと一緒だ。

 

絶対に成就しないとわかりきっているこの想いは

きっといつかは薄れていくと思っていた。

 

 

 

それなのに。

 

 

想いは一分一秒、息をする度に

 

溢れて

膨らんで

 

自分自身ではどうしようもできないところで

取り返しがつかないくらいに大きくなっていった。

 

 

 

その想いに上手に蓋をして

相葉君やメンバーとの距離間を保っていくこと。

 

 

それは想像をはるかに超えたキツさだった。

 

 

 

 

 

人に頼れない俺は仕事に頼った。

 

自分の気持ちのバランスをとるために

できるだけ仕事を入れてもらった。

 

忙しければ考える暇もなくなる。

 

独りになると相葉君のことを考えてしまうから、

休みの日にもできるだけ予定を入れるようになった。

 

 

おかげで酒にも強くなった。

 

 

 

 

どうにかこうにかごまかしながら

なんとかここまで過ごしてきていた。

 

 

どれほど苦しくても嵐を辞めようとは思わなかったし、

ましてや相葉君を苦しめるなんて出来なかった。

 

 

 

 

相葉君へのこの想いが、

どうやっても消えないことがわかった、

 

あのとき。

 

 

一生叶うことがないってわかっていても、

こんなにも人を好きになれたことを大切にしようと思った。

 

 

 

 

一生、誰にも知られることのない想い。

 

 

 

それは「無い」と同じ。

 

 

 

それでもいい。

 

 

 

自分の大切な人が

そこで笑っていてくれるなら。

 

 

 

5人の関係を壊さずにいれるなら。

 

 

 

 

 

それは本心だったけど、それでも

 

こんなに近くにいるのに

言い出せないモノを抱えているのは

いままでの人生では経験したことのないキツさだった。

 

 

 

 

自分の想いの強さをなめていた。

 

 

 

 

日に日に大きくなっていく

自分では止められない想いの深さに

 

 

もう抱えきれないかもしれない、、

 

そう思うことが増えていった。

 

 

 

 

いつあふれ出てもおかしくないと思ったと同時に、

それは態度になってでてしまう。

 

 

かなり注意しているつもりでも、

 

ここのところの自分は、

メンバーに対しても自分自身に対しても

明らかに余裕がないことがわかっていた。

 

 

このままツアーが始まってしまうのは

あまりいい感じがしなかった。