こんにちは。

渋谷区議会議員の橋本ゆきです。

4/25 ()

新宿のライブハウス、

ヘッドパワーさんにて


ライブハウスでの換気に関する

実証実験を行いました!



ありがたいことに、
沢山の媒体様にニュースにしていただきました。



テレビ朝日 スーパーJチャンネル

元仮面女子・橋本ゆき氏がサイレント換気実験の意義を強調「目標数値がゴールではない」


この実証実験は

ライブハウスから
安全な空間づくりの指針を示す
という目的のものです。

いわゆる、
接触感染でも飛沫感染でもない
"空気中のウイルスによるマイクロ飛沫感染"
を防ぐために

空気中の二酸化炭素濃度を
「換気状況・マイクロ飛沫感染のしやすさ」
の基準として考えて実験しています。



そしてライブハウスでは
ドア開け換気の際に音が周辺に漏れないように
"サイレント換気"
をすることが一つの解と考えて

実証実験では、
ドライアイスによって擬似的に
人の吐く二酸化炭素を再現し、
ライブの合間に"サイレント換気"をするために
MCタイムを楽屋からの生配信にして
客席ではイヤホンをして配信を聞いてもらう
という工夫を実際にやってみました。


こんな感じでドライアイスを撒いてました。
(換気の専門家の先生も立ち会っていたので
現場は安全です!)



 





実験協力として
仮面女子メンバーが
ライブと楽屋からの生配信を実演!

本当にありがたいです🥺💓



換気はこんな風に

ダクトやサーキュレーターを使って

行いました!





その結果がこちら。





かなり二酸化炭素濃度の高い状態でも

20分ほどの換気タイムで

安全な基準に戻すことができるということがわかりました。



二酸化炭素濃度のが危険な水準に達しないように

二酸化炭素濃度をリアルタイム観測しながら

適切な換気を各会場でできれば最高ですし、


換気設備工事だと

100万円以上かかってしまうのですが、

ダクトやサーキュレーターを使う

などの工夫をすれば

数万円の投資で十分な換気を行える!

ということで、

是非色んな会場で試せると思います!






実験までの経緯




カルチャーの発信地渋谷にとって

このライブハウスなどの音楽会場は

まちの魅力を形成する欠かせない要素だと確信しています。


京都で言ったら寺院郡

横浜で言ったら港

みたいなもんです。

ちょっと比較するには大きいかな、、


そんなライブハウスが

このコロナのばかやろーのせいで

どんどん閉鎖に追い込まれています。


ライブハウスの営業には

イベント屋さん・演者・照明・音響

などなど沢山の職種が関わっているので

ライブハウスをハブとしたエンタメ産業も同時に大打撃です。


リアル開催じゃなくても

オンライン配信すればいいじゃないという考えもありますが、

オンラインのイベントで収益が成立できるのは一部の人気アーティストくらいです。


飲食店のようにランチ営業やテイクアウトといった工夫をすることも中々難しい上に

固定費も重い。


営業してすぐにお客さんが入るわけではなく

イベント開催が決まるのは何ヶ月か先の話。


相当ハードな条件でライブハウスさんは何とか生き残っているわけです。


1度目の緊急事態宣言以降はそんな状況が続いていて、

私がアイドルだった頃の居場所、

ライブハウスを何度か応援したいと考える日々でした。




そんな中で、

国や東京都と共にライブハウスの運営ガイドライン作りをされていた

日本音楽会場協会の阿部代表と出会い、

ライブハウスの現状や

どうすれば安全な運営ができるか?

ということについて何度も意見交換をさせていただきました。


他にも、

全国舞台テレビ照明事業協同組合さん

ライブハウスコミッションさんなど

様々なエンタメ産業に関わる方からヒアリングしながら


議会では

◎ライブハウスならではの感染症対策に必要なグッズ・換気設備工事などに対する助成

◎家賃の額に応じた休業補償額の支給

◎風評被害を払拭し、ライブハウスを応援するようなキャンペーン


などなどを提案してきました。


そして、仮面女子の頃にコラボしていたご縁で電気通信大学さんから

「三密可視化」の研究をされている

石垣教授をご紹介いただき、


日本音楽会場協会の阿部代表とともに

ライブハウスを安全な場所にしていく

それをしっかり発信していく

という目的で

去年の秋、共同プロジェクトを立ち上げました。


それからは色々なライブハウスや

ホストクラブさんなどに

CO2濃度測定センサーを置かせていただいて

換気状況を観測したり

色んなことをしつつ、


やっとこの実証実験というアクションにたどり着いたというわけです。



一つのアクションを起こすのにとても時間がかかりましたが、

こうしたエビデンスに基づいた安全確保の流れを広げていきたいなあと思います!