名もなきもの、新しきもの、幼きものにチャンスを与えたい | 特ダネ!!perfume情報☆

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名もなきもの、新しきもの、幼きものにチャンスを与えたい
ヒーローの誕生を全力で支援する加藤さんと、目利きとして正しい才能にチャンスを与える福田さん。いつか一緒に世界旅行することを誓い、握手しあった。
 某月某日、パワー溢れる男たちが大手町に集まった。ケータイを舞台にアーティストの発掘・育成を行っている福田淳さんと、シンガポールから内外のスタートアップ企業を支援する加藤順彦さんだ。新参者にチャンスを与えない社会や、アートを手軽に消費する文化——日本の絶望と未来を、徹底的に語りつくした。

●外への好奇心、内への探究心

 会話は、お互いの近況報告から始まった。加藤順彦さん(以下、加藤)は、3週間前に世界1周旅行から帰ってきたばかりだとのこと。元々ペルーに用事があったのだが飛行機代が高いとボヤいていたところ、友人の堀江貴文さんから「周遊券なら35万程度。8~9回下りてもいいし、1年くらい有効だ」と教えてもらい、世界1周することにしたとか。ペルーから西回りで7週間かけて、いろいろと巡ってきたという。

 「最近ね、新興国を回るのが楽しみなんです。世界中の頑張っている日本人に会いたくて。とても刺激的です。TwitterやFacebookを使って、知らない人ともたくさん会うようにしています。ベトナムでは、8人が空港でぼくを出迎えてくれました」(加藤)

 外へ外へと元気に飛び出す加藤さんと反対に、福田淳さん(以下、福田)は最近、外よりも内に向かうようになったと言う。「ぼくはね、逆にもう新しい人と会わなくていいと思うんです。あまのじゃくなところがあるんです」(福田)

 以前はいろいろな人に会うように努めていたが、時間に追われてばかりいる自分に気付き極力初めての人との面会を減らしたという福田さん。その結果、時間に余裕ができてクリエイティブなことに時間を割けるようになってきたそうだ。「まだそんな年じゃないですけれど、残された時間を有効に遣わないと、と思っています」(福田)

●コンテンツのスナック化

 今までの仕事の仕方を見ても、福田さんは独自のペースで動いてきたようだ。「ぼくは『後から』派かもしれません」。例えば、福田さんが立上げにかかわったスカパー衛星放送ANIMAX(アニマックス)は、後発組で成功したケースだという。当時、アニメ関連の衛星放送がすでに多数配信されていたが、日本では大人がアニメを見ているという事情に目を付け、子供向けだけじゃない総合編成のアニメチャンネル作りで成功した。先んじて成功するケースもあるが、後から熟慮して成功するケースもあり、後者は先駆者の失敗を学べるというメリットもあるという。

 「新しいものに飛びつくのもいいのですが、生き方としてしんどいと思うんです。常に流行を作り続け、追い続けなくてはなりませんから、エネルギーが必要です。氷河期が来ると倒れてしまう恐竜のような。それでぼくは最近、ずっと同じ場所にいるという戦略を選んでいます。低体温、低燃費で、派手なこともしない。流行を追わない人間というのは、実は流行をすごく追っていた人間だったりするのです。流行を追わないことの新しいスタイルを提示したいと思っています」(福田)

 メディアは可処分時間のある人間を対象にすることが大切だと考えた福田さんは、携帯コンテンツ(以降、ケータイ)産業に注目した。「部活が終わった後の中高生は、十分な時間があります。帰宅から就寝までの時間を費やすためのいいサービスを提供できたから、ケータイは5千億円産業にまで伸びたのではないでしょうか」。

 しかしケータイが普及するにつれ、1つ1つのコンテンツが軽く扱われるようになってきたともいう。自分が中学時代にABBAのコンサートを見て北欧に興味を持ったように、影響を与えるようなコンテンツを多く出していきたいと考える福田さんにとって、これは憂慮すべき事態だ。

 「今の子はコンテンツのことを『ネタ』って言うんです。ぼくたちにとってコンテンツは『ゴージャスディナー』だったのに、ネタと呼ぶことによって『スナック』サイズになってしまった」(福田)

 ケータイ文化は、コンテンツを生み出すクリエーターへのリスペクトもなくした。少し前に流行ったケータイ小説は、2作目以降が書けない作者が多かったという。「ブームから次の段階に行くにはいい編集者が必要です。最近、プロの審査を行わずに読者投票だけで大賞を決めるコンテストがありますが、目利きに審査してもらうことは大事です。読者投票は振るわなくても、優秀な作品があったりします。ネットというのは時に特殊な才能を逃すシステムだなと思うことがあります」(福田)

 福田さんの憂鬱に対し、オリコンの役員をしていたこともあるほど音楽業界が好きな加藤さんは、Amazonの考え方を例に挙げる。「通常のセールスランキングはゼネラルな=最大公約数な数字の積み上げなところがありますよね。一方、Amazonって最小公倍数だと思います。『あなたと同じ本を買った人は、こんな本も買っています』というリコメンドは、共通点をビジネスにしている。ネットはこっちに振れるだろうなと、ぼくは思う。(どれだけ多くの人が同じものを購入したのかという)マクロではなく、信頼できるミクロ(少数の購買行動)を見せて納得してもらう方に」(加藤)

 「そういえばかつてコンペで、綿密に調査したデータを提示した大手の広告代理店案に、信頼できる友人数人に聞いてぼくが『いいな』と思える案を出して、勝ったことがありました。たまたまかもしれませんけれど、数よりも少数でもいいから納得できる価値感を共有することが求められているのかもしれませんね」(福田)

 福田さんはさらに、ケータイ産業はクリエイティブの送り手にとって良い状況になったともいう。iモードからスマホへとデバイスが移ることで、iモード時代のキャリアメニュー獲得競争からコンテンツやアプリ提供側は解放された。(参入障壁が低くなることで)海外からの参入もあるが、逆に日本から海外へ出るチャンスもできるということだ。

 「紙のコミックをデジタル化してすごい売上を出した人は少ないけれど、実は、電子コミック専門の作家で、それだけの売上で家を建てた人がいるんですよ。ケータイならダウンロードで販売できます。世界中どこを探しても、電話料金と一緒にこんなリッチコンテンツが買える仕組みなんてなかなかありませんよ。こういうインフラがあることは希望でもあります」(福田)

●名もなきもの、新しきもの、幼きものがつぶされる社会

 現在44歳の加藤さんは、25歳で広告代理店を創業。ダイヤルQ2からネット広告の世界を渡り歩き、コマンドーのように生きてきたという。「一発当てる」という激しい競争の中、上場を目指したり、破滅に向かったり、刹那的な生き方をする人も周囲に多かった。

 「ぼくは流行に向かって突っ走ってきました。勝てる人はごくわずか。基本的に多くは負ける。1万人いたら9999人が負け。それでも1人でも勝てる人がいるからこそ、皆その人を目指すようになります」(加藤)

 だが、今の日本には希望がなくなった、と加藤さんは嘆く。

 加藤さんが希望がないと思う点は3つある。1つ目は日本人が内向きになっていること、2つ目は多様性を認めない文化、そして3つ目はチャンスがないことだ。

 「米国で、あるネット企業のイベントに行ったときのことです。2005年ころまではネットに関与する企業はアメリカ、ヨーロッパの数カ国と日本だけで、参加者は100人程度しかいませんでした。ところが2006年ころから参加者が増えて、32カ国、400名規模に。まずいなと思ったのは、それらの国の人たちが積極的に学びコミュニケーションしようとしている中で、日本人だけが同時通訳で話を聞き、夜のパーティーでも日本人同士でつるんでアメーバのように壁にはりついていたこと。世界とかかわろうとするメンタリティーがない。内向きになり、萎縮(いしゅく)している、と感じました」(加藤)

 多様性を認めない文化の問題はさらに深刻だ。加藤さんは現在シンガポールで活動している。できることならば日本でやりたい、でも今はできない。

 「世界は小さくなりつつあり、『みんな違いがある』という前提からスタートするのに、日本人は『みんな同じでなくてはならない』と思っている。日本には多様性を受け入れる観念がないんです。技能ある外国人も日本にはいられません。所得税は高すぎますし、日本語を話せない人への差別も根強く、異端児になってしまいます」(加藤)

 チャンスの不在に至っては、絶望的だ。日本は数年前から経済が悪い方向に進んでいると加藤さんはいう。加藤さんが経営していた広告会社では実際に、クライアントが業種ごと「消失する」体験をしたという。貸金業者は長年放置されていたグレーゾーン金利が違法とされ、過去に遡って返済を義務づけられた。広告主だった外資は事業を撤退、国内大手は大手銀行への買収を与儀なくされた。姉歯事件以降は建築確認が軒並み出なくなり、新興のマンションデベロッパーは壊滅した。ネット業界は、2001年のネットバブルが崩壊しても伸びていたが、2006年のライブドア事件後は一気に信用収縮が起き、広告予算が消滅した。

 「それまでのベンチャーはまだよかった。デスマッチでも1人くらい勝てる人がいた。だけどもう、その1人ですらつぶされる世の中です。楽天はTBS株を後もう少しというところまで集めたのに、法律を変えてまで阻止された。既得権益層が直面した内需収縮や不景気という現実に際して、名もなきもの、新しきもの、幼きものの成長の芽が最初に摘まれたのです。日本はそんな国になってしまいました」(加藤)

 そこで加藤さんはシンガポールに拠点を移した。芽を摘まれそうになっている若い人にも、アジアに視座を広げればチャンスがあるということを知らせるため、若い人でも、大きな夢を見られる環境があることを伝えるために。

 日本人はもっと外に出るべきだという加藤さんの主張に、福田さんも同意する。思い返せば、今までのメディア戦略は家から出なくてもいいようにするものが多かった。インベーダーゲームがファミコンになり、映画がビデオになったように。

 「かつて上司に『レンタルビデオなんてダメだ。雨が降っても返しにいかなくちゃならないなんてユーザーには面倒なはずだ』と言われ、反抗したことがありました。『ビデオを返しに外に出れば、ついでにマンガの立ち読みができるし、女の子に出会うかもしれないじゃないですか。そういう外の楽しみがあるから若者は外に出たいんです!』って」(福田)

 加藤さんのもう1つの考えは、ロールモデルを作ること。若い人がこうなりたいと思える目標を作ろうということだ。

 「若い人が夢を見られるような社会であってほしい。日本には海外で起業して有名になったひとはまだ1人もいないけれど、1人でも出現すれば違うと思います。分かりやすいヒーローを作る。それが第一段階なんです。ぼくは中学2年生のとき松下幸之助さんにあこがれ、経営者になりたいと思いました。今の中学生にそう思わせるような人がいれば、未来は変わります」

 高校時代、水泳部の副将だった加藤さんは、部員たちの後ろで竹刀を振り回して鼓舞することが役割だったという。「水泳なんて究極の個人競技。でも、1人の非凡を県大会に出場させるためには9人の普通の人の後押しが必要です。ぼくの役割は普通の人たちに部活を続けさせることでした。でも今の社会は10割が普通です。1人の天才を出そうというムードすらない。一握りでもいい、クレイジーで飛び抜けた人を出してスターにしよう! すると、それを目指して次のスターが生まれる。これを続けていけば、ムーヴメントになると思うんです」(加藤)。「分かりやすい! 異議なし!」(福田)

●すべての人にチャンスがある時代

 加藤さんは、投資先を選ぶ基準の1つとして「若さ」を挙げる。若い人には世の中を面白く変えられる可能性があると信じているからだ。そして、何よりも大切にしているのは、若い人、クレイジーな人がその先にみている動機だという。「なぜ事業を起こしたいのか、事業を通じてどんなことを実現したいのか、その事業はどんな問題を解決するのか」をいつも訊いているという。「内容次第では、Duckbill Entatainmentのような、若くない(加藤さんよりも年上の)人が営む事業に、参加することもあります」(加藤)

 対する福田さんは、街を行くすべての面白そうな人にチャンスを与えたいという。「デジタルの会社をやっていてよかったと思えることは、今なら誰にでもチャンスを与えられるということです。例えば、フォトグラファーの浅田政志さんは今や売れっ子ですが、最初はスナックの2階みたいなところで展示会やってて、その後、携帯配信から書籍化して、写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛賞を受賞しました。ぼくはこういった人たちにチャンスを与えられるように、目利きとしてできる限りあがいていきたいです」(福田)【聞き手:加山恵美、鈴木麻紀】

(ITmedia エグゼクティブ)

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