過敏性腸症候群(IBS)の食事改善の可能性について | お腹の不調を改善する食の専門家 佐々木 ゆみのブログ

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20年以上、過敏性腸症候群(IBS)に悩んでいた私が、
不調を改善した食事メソッドを中心にお伝えしています。

過敏性腸症候群(IBS)の治療法として、

小麦、玉ねぎ、レンズ豆、果糖、

乳糖の摂取を制限する低FODMAP食が

有効とされています。

 

(2014年オーストラリアの医師が論文を発表)

 

 

 

FODMAPとは、

「F=発酵性の」「O=オリゴ糖」

「D=二糖類」「M=単糖類」

「AP=And polyol(ポリオール)」

のことを言い、

 

 

 

これらを含む食事を高FODMAP食

と言います。

 

 

 

 

京都府立医科大学付属病院

内視鏡・超音波診療部部長

内藤裕二医師は、

 

『消化管(おなか)は泣いています』

の本の中で、

 

 

 

「IBSの病態に腸内環境が関与する

ことは明らかで、食事的介入で

症状が改善する可能性がある」

としながらも

 

 

 

低FODMAP食は欧米で有効とされた食事法で、

日本人に対しては勧めていない

消化管は鍛えることも重要である

 

と記述しています。

 

 

大腸において、オリゴ糖や食物繊維を

「有用菌が発酵させる」ことと

「有害菌による腐敗」とは

まったく異なるそうです。

 

 

 

日本人の食物繊維量は戦後から

減少傾向にありますが、

 

内藤医師は、

食物繊維がIBSの改善に有効だと

おっしゃっています。

 

 

 

食物繊維には2種類あります。

 

 

水溶性食物繊維

水分を抱き込んでゲル化する

(根菜、野菜、豆類、海藻、

熟した果実など)

 

 

 

 

不溶性食物繊維

水分を吸収して膨張する

(穀類、野菜、豆類、きのこ、

甲殻類の殻、ココアなど)

 

 

 

 

内藤医師は、特に水溶性食物繊維が

有効だとおっしゃっていますが、

 

 

 

私は特に不溶性食物繊維が含まれる

穀類で改善した経験がありますので、

 

 

 

個人的には、

どちらもバランスよく摂ることを

お勧めします。

 

 

 

食材の合う、合わないは

個人差がありますので、

自分にとって、合わない食材を避ける

のは有効な方法ではありますが、

 

 

 

消化管は、口から肛門まで

繋がっているので、

ごはんをよく噛んで食べることで、

胃腸が動いて、鍛えられます

 

 

 

毎日、ごはんを食べ続けていると、

症状が少しずつ、軽くなり、

QOL(生活の質)が上がります。

 

 

 

IBSは短期間に改善することは

難しいので、

あせらず、自分の体と対話しながら

改善していくことをお勧めします。