10月22日 カキ養殖の「殻差し」ボランティアに行ってきました






『くじら』 これ、もともとこの場所にあったものじゃないですよ?

津波で工場から流されてきたんです(シンボル的なオブジェ?看板みたいなものだったみたい)
もう…7ヶ月過ぎても ど~んと ころがったままです…

まぁ、車の通行には問題ないからなぁ
…これがもとの場所に戻された時、復興したんだって思えるのかも?
今回は、山形県の社会福祉協会と山形ボランティア隊合同活動
参加者51名 平均年齢41.1歳 女性 52.1% 最年少14歳 最高齢68歳 県外参加者2名
この他、米沢工業高校生50名が合流しました
私が配属されたのは、カキ養殖施設を津波で流された方のお手伝い班
とってもイケメンパパということで、不謹慎にもちょっと楽しみ


台風時に納屋を襲った土砂を、自力で大潮対策に土盛りしています
カキ養殖施設は津波で流され、自宅敷地は地盤沈下し、船も沈んでしまいました
大潮時には連日海がおそい、床下浸水する日々です
くじけそうになりながらも、
「三陸のカキを再び!」「海の復興のために」 逃げずに踏ん張っている

その気概もイケメン





ホタテ貝殻の山 当初はこの何倍も量があったそうです
カキの種は、硬い物に付着する性質があるため、養殖にはホタテの貝殻を利用するのだそうです
「殻差し」というのは、貝殻に小さな穴をあけ、ワイヤーを通して繋ぐ作業で、
単純だけど、養殖になくてはならない大切なもの
ボランティア隊は、9月10日からずっと週1のお手伝いを続けています
山積みされた貝殻をとにかく全部穴開けまくるのです!
表からたたくと割れるので、裏からほぼ真ん中めがけてがつんと!
ホタテの貝殻は、裏表で色と形が違うので、コンテナに仕分けもします


小さなつるはしみたいな道具で穴を開けます
発泡スチロールの蓋は、クッション代わり
あるとないとでは、疲労度も暖かさも段違い!


手前:仕分けした貝殻
後方:ワイヤー通しが完了したもの


色分けされた貝殻をワイヤーに1個1個通します
貝殻の間には、チューブを短く切ったようなものも通します
真ん中からは違う色を逆にして、同じように通し、1本にして完成
当日は小雨
のなかではじまった野外活動でしたが、ありがたいことに

気温は低くなかったし、途中からは雨もやんでくれたので
何とか穴開けは終了
! 週1回で、2カ月かかりましたね


…でも、実は他にも貝殻はまーだまだあるんです
冬、御家族で作業を続けるそうです
どうか御身体大切に!!!
こちらのお宅には、
犬と
猫がいたのですが、


そのうちの一匹の黒猫君

震災で行方不明になり…

ぴったり半年後、戻ってきたんだそうです
しかも、すっかりたくましくなって!!
御家族みんな感涙だったそうですよ
海でカモやかもめの狩猟をする

とっても野生的で、すっごく人懐っこい黒猫君でした


『くじら』の手前の切り株……津波で折れたり、枯れたりした街路樹のものです
こんなところがずーっと続いています……

帰り道、冠水がはじまっています
陥没した道路はどんどん大きな水溜りになっていきます……
無力感におそわれる風景です







創業明治43年 松澤 のかまぼこ
笹の香り は、チーズ・しょうが・しそ味の三種
笹かまぼこは、包丁をいれず、手でちぎり、ワサビ醤油や大根おろしで
食べるのが美味しいそうです
あと、真空パックのものは、袋のまま熱湯で1分温めれば
焼きたての美味しさが味わえるそうですよ