「無名」中国映画です

 

中国共産党万歳的な映画だろうなと

 

想像して当初観に行く予定は

 

ありませんでした

 

 

 

中国の政治事情が分からないと

 

理解しにくい作品です

 

共産党とは今の中国本土政府のことで

 

国民党は今の台湾政府のことです

 

 

中国は長い王朝時代が続いていました

 

その王朝を孫文率いる国民党が倒します

 

その後多くの政党が乱立し

 

内戦を繰り返し

 

最終的に残ったのが

 

共産党(中国本土)と国民党(台湾)で

 

2つの政党の国民同士が戦っていました

 

そこに日本軍が加わります

 

日本軍はこの頃から国民党と

 

手を組んでいました

 

 

しかし1927年、当時の国民党の

 

蒋介石(ショウカイセキ)が

 

上海クーデターを起こし

 

西安事件で蒋介石は

 

共産党に捕らえられてしまいます

 

ですが

 

日本軍を裏切り戦うことを条件に

 

蒋介石は命を助けられます

 

そして終戦

 

日本軍は撤退しますが

 

再び共産党と国民党の内戦が激化します

 

そして国民党は台湾に逃れ

 

そこで政府を樹立します

 

台湾はアメリカ型・英国型の政治を目指し

 

中国本土の共産党は

 

ロシアの援助を受けながら

 

ロシア型の政治を目指します

 

 

 

映画は第二次大戦終戦間近の上海です

 

正直日本人として突っ込みどころが

 

多々ある作品です

 

中国にいる日本兵(一兵卒)の

 

下着の後ろに巨大で真赤な日の丸が

 

染めつけられていたり

 

 

どこかの部屋の壁一面には

 

日本海軍の日章旗を思わせる模様

 

が浮かび上がっていたり

 

「東北から中国に来た若い日本兵が

 

来てすぐ上海の宝石店に押入り

 

娘を何時間も何時間も強姦し

 

宝石店主もろとも井戸に投げ捨てた」

 

(上海の宝石店なら街中にあると思われます。何時間も何時間も強姦したというなら、その間両親はどうしていたのか。助けを呼びに行けなかったのか。そもそも東北から徴兵された若い青年が上海にすぐに赴任されるか?たとえあったとしても、夜(昼も)勝手に出歩くことなどできないと思われます。日本兵に見つかればその場で切り殺されているのでは)

 

など

 

真実かどうか検証さえされないことを

 

実しやかに台詞の中に入れ

 

憎しみをあおり

 

中国の人々に見せ、語り継がせる

 

(フィクションとして入れたとなれば

 

悪質な行為です)

 

 

スパイだと見破られないように

 

トニー・レオンとワン・イーボーが

 

そんなにやったら死んでしまう

 

という戦いをするのですが

 

(顔が変形する位殴られ、刃物で刺され

 

二階から落とされる)

 

ほんとうは生きていた、って・・・

 

(共産党のスパイは皆生きていた)

 

やっぱり共産党(中国本土)は不滅

 

バンザイ、バンザイ!、って・・・

 

 

 

トニー・レオンは香港のスターでした

 

中国本土にのみ込まれて

 

国策映画に出るようになったのかと

 

正直複雑な想いに駆られました

 

 

トニー・レオンが終始二ヤついている

 

ように見える表情も気になりました

 

香港映画の名作に出ていた頃は

 

それが色気に繋がったかも知れませんが

 

今回は、違和感以外の

 

何物でもありませんでした

 

 

観る前と変わらぬ感想でした。

 

 

 

 

 

 
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