観る前にこれほど気が重かった
 
作品はありません
 
原爆を造った人の映画ですから
 
でも日本人として
 
「観なければならない」と思いました
 
 
観ての感想ですが
 
映画は共産主義者かどうかに
 
焦点を当てた作品に仕上っていました
 
アメリカとしてここが落としどころ
 
だったのだのかも知れません
 
 
アメリカ政府や物理学者・科学者には
 
原爆という著しい数の人を殺す兵器を
 
作るための錦の御旗が必要でした
 
それは主に2つありました
 
第1には敵であるドイツ
 
そしてソ連(ロシア)までも
 
原爆の開発を進めているという事実
 
第2にアメリカ政府はこれ以上
 
アメリカ兵士を死なせないために
 
戦争を終わらせるために
 
(アメリカは本土の戦いがなかった為
 
市民が殺されることはありませんでした)
 
原爆(水爆)開発は急務だという考え
 
 
 
そして学者たちは自身の功名の為
 
国を勝利に導くため政府に協力します
 
 
両者の思惑が一致し
 
驚くほど短時間で成功させます
 
ところが
 
完成まであと一歩というところで
 
ドイツが降伏してしまいます
 
イタリアはすでに1943年に降伏していて
 
日本の降伏も目に見えていました
 
だが巨額を投じて開発したため
 
どうしても使用して
 
効果を知らなくてはならなかった
 
 
 
1945年になると日本本土では
 
アメリカによる日本中の都市への
 
空爆が始まりました
 
焼夷弾が落とされたのです
 
木と紙でできている日本家屋のために
 
油脂から作られ開発された爆弾です
 
投下すると火事になるよう作られました
 
 
空襲による被災者は100万人以上と
 
いわれていて、特に3月10日の
 
東京大空襲の被害は甚大で
 
1日で10万人以上の死者がでました
 
日本の降伏はもう目前でした
 
日本中が焼け野原になっていたのです
 
原爆など使用しなくても
 
日本はすでに死に体でした  
 
こんな本があります
 

 

 

「原爆を投下するまで日本を降伏させるな」
 
 
 
アメリカ、イギリス、ソ連で
 
日本に対してポツダム宣言
 
(無条件降伏など全13条)
 
が出されたのが
 
1945年7月26日です
 
そして、たった11日後
 
8月6日、広島(ウラニウム爆弾)に
 
その3日後
 
8月9日、長崎(プルトニュウム爆弾)に
 
原爆が投下されました
 
その翌日
 
日本は8月10日ポツダム宣言受諾を発表
 
そして8月15日に
 
天皇の玉音放送となります
 
 
 
映画「オッペンハイマー」は
 
物理学者としての野望と探求心
 
それらを表現しながら
 
人間としての欠点も入れつつ
 
原爆は作ったがその威力に畏怖し
 
水爆の開発を拒否する姿が描かれました
 
ただ
 
もしロシアや中国が使用していたら
 
やはり我々は正しかったのだ
 
という作品に仕上げざるを得ず
 
そうでなければ
 
許可されなかったと思われます
 
 
 
ずっと不思議だったことがあります
 
日本中の都市が焼かれ
 
原爆を2発も落とされた日本人が
 
なぜアメリカを憎まずに
 
今までこれたのかということです
 
理由は主に3つあると思われます
 
第1に戦後のGHQ(アメリカ軍)
 
の厳しい規制があったこと
 
GHQの占領中は映画も検閲されました
 
新聞、ラジオ、映画などの
 
原爆投下の事実の発表も禁止されました
 
GHQの占領が終了すると
 
少しづつ反戦映画も作られ
 
戦後に第2の黄金期といわれる
 
映画全盛期を迎えるようになります
 
 
第2に日本中の国民が
 
長い戦争にへきへきしていて
 
早く戦争が終わることを受け入れた
 
 
第3にこれは私見なのですが
 
日本人の国民性だと感じます
 
GHQが厳しく取り締まり
 
学校の先生は終戦と同時に
 
教えを変え反戦を唱えだし
 
処罰を恐れた政府や国家役人が
 
何一つ逆らえずGHQの言い成り
 
だったとしても
 
(日本は無条件降伏している)
 
家族といる時は別です
 
目の前で親や子が殺され
 
または苦しみながら死んでいくのを見
 
我が家が焼かれて
 
川には遺体であふれ
 
公園には死体の山が積まれたのです
 
家族や親しい人に
 
憎しみを訴え
 
我が子に恨みを語りついても
 
不思議はありません
 
でも、多くの国民はそれをしなかった
 
天皇の戦争責任も追及しなかった
 
だからこそ
 
今の発展があり繁栄があるのだと
 
思えるのです
 
日本人の民意の高さを誇りに思います。
 
 
 

 

 

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