発達障害児のサクセスストーリー。ハッピーエンドは「普通学級」!? | 不思議ちゃん、フシギくんを育てる。〜自閉っ子育て〜

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2015年3月生まれの息子。2歳半で自閉症スペクトラムと診断され、加配付きで幼稚園入園。早生まれな上に、発達障害なもんだから、幼稚園でもフシギ街道まっしぐら。「天然で不思議系」と呼ばれてきた母も、自身について振り返りつつ、子育てに奮闘する毎日です。

まだ息子が2歳児だった頃。

わたしは、ブログやヤフー知恵袋を読み漁っていました。

 

目的は、「発達障害児のサクセスストーリー」を探すこと。

 

それは必ず、こんな言葉で結ばれているのです。

 

 

「小さい頃は心配しましたが、びっくりするほど成長して『普通学級』に入学できました!」

 

 

そう、これは私が渇望してならなかったハッピーエンド。

 

1歳くらいからは目を合わせるのが苦手だったり、2歳まではじっと椅子に座っているのが苦手だったり、コミュニケーションが奇妙だったり、集中できなかったりしたけれど、

 

言葉は遅くなかった一郎。

オムツ外れをはじめ、、

できることは遅くなかった一郎。

 

療育さえ頑張れば、

栄養療法さえ頑張れば、

たくさんスキンシップして愛着を形成すれば、

体や目の正しい動かし方を知って、不器用さが減れば、

 

きっとそのハッピーエンドに辿り着くのだと信じていました。

 

しかし、1年生になって、私たちが選択したのは「通級」

普通学級のほかの生徒とは別に、週に二時間、療育的な指導を受けます。

彼は、それを必要とする子供です。

 

 

知識は増えても(難しい漢字もいっぱい書けます)、

できることは増えても(公文ではかけ算をやっています)

自閉症と診断されてから3年。

 

目を合わせたコミュニケーションが苦手で、

会話が一方通行になりがちで、

注目、注視が苦手で、

集中することができず、

物事を完遂することができない。

 

彼のコアな困り感の部分は全然、

まったく

と言っていいほど成長していないのです。。。

 

 

 

大人になっても変わらなかったらどうしよう…

そんな恐怖に襲われています。

 

「自閉症は治らない病気なのだから、受け入れなさい」

そんな世間の声を、必死に聞こえないふりして、改善に挑む日々です。

 

 

 

 

そして、よくABAをはじめとした療育ビジネスのホームページや、本に書かれている「〜をした結果、普通学級に入学できました!」というハッピーエンドが、

 

全然「エンド」なんかじゃない。

そこで終わりじゃない。

 

ということも、息子が小学校に上がった今なら、よく分かります。

 

いろいろ言われはするけれど、親の意向が大きく影響する就学検査。

「絶対、普通学級に入れる!」と親が強く思えば、入れることは可能です。

 

そこからどれだけ授業についていけるか、

お友達とうまくやれるか、

3年、4年と授業内容も人間関係も複雑化するにつれて、

学校を、勉強を、楽しむことができるのか。

 

年齢を重ねれば重ねるほど、悩みや不安は大きくなりそうです。

 

そして無事中学、高校、その先へと人生の歩みを進められるか、

仕事を持てるか、

継続できるか、

親元を離れて自立できるか、、、、

 

まだまだ心配は続きそうですが、

自立まで行けば、いったんはハッピーエンドと言えるかもしれません。

 

 

 

いや、絶対、まだまだ心配するな。。。

それが親心といえばそうですが、

発達障害を持つ子。親も、子も、試練の多い人生になりそうですね。

 

 

まずは目の前。

一日一日、頑張ろう。