家運隆盛・子孫繁栄・家業商売繁盛・家族一族融和の屋敷神である、北東北地方の「おしら様・オシラ様」。その家のおしら様の僖日・性格・由来に合わせて、「年取りのお祀り」「新年のお祀り」「春祈祷」「さがさ日」と、年末年始にかけて、お祭りの準備をして行きます。

この時「オセンダク」と呼ばれる衣、人間で言えば着物・衣服を一枚着せて行きます。私の祀っている「おしら様」は、古形・古式「南部形包頭おしら様」の形が分かるように、昭和30年代のままにしております。

供物は今日殆ど忘れられてしまいましたが「五穀」(粟・稗・黍・麥・豆)、「五菜」(蕪・大根・牛蒡・人参・青菜)の、単純なものでかまいませんが、古来より私たち日本人の命の源である「食」の基本となるものでした。
これにお神酒・聖水と塩盛りが、基本となります。写真は我が家の「年取り」の風景。古い枡が供えてあるのは「枡枡繁盛するように」「枡いっぱいに物が満たされるように」の願いをこめて空枡を添えます。

この「おしら様」は、つい最近岩手県の洋野町から私の所に勧請された「おしら様」です。勧請させるにあたり、最後の「オセンダク」(緋衣)を着せて、送り出してくれました。これで私の所の「おしら様」は8体4組「4柱・4頭」になります。