親友のように思える同期が六月末で退職した。

入社してしばらくはとりたてて仲が良いわけではなかったけれど、夏になる頃には、お互いにとってそれなりに大事な関係となり、それからもう少し時間を重ねてかけがえのない存在となった。

長所と短所がものすごくたくさんあって、振り回されたことも何度もあるけど、とにかく私は彼女のことが好きだった。

天気予報のようにコロコロ変わる彼女の心模様は恋愛でも仕事でもそれはもう激しくて、転職の話なんて何十回もきいた。

その彼女が結婚して、転職もすることになった。以前からよく口に出していたやりたかったこと、志した道。

すごく素敵な決断だと思った。
さすが私の大好きな友達。
今の仕事よりずっと彼女にしっくりくる。

でも、一昨日挨拶にきたとき、やっぱりすごく寂しかったよ。
この場所でもう会えないなんて。

涙なしの明るく楽しい送別会だったけど、帰り道でひとり涙ぐんだ。
急に心細くなった。別れはだいぶ慣れてきたと思ってたんだけど。

それでも最近はとても仕事中が忙しかったから、毎日定時より一時間早く出社して、いつもよりずっと長く残業して、なんとなくそういう気持ちをシャットしてたんだけど、今日、大好きな上司の異動通達がでた。

五年も今の部署にいるから、そろそろでても全くおかしくはなかったけど、本当に自分でも驚くほどショックだ。

会社の飲み会が嫌いだった私が、その上司とはほんとよく飲みにいった。
とても明るい人だから、大変なこともたくさんあったけど、一緒に仕事するのが楽しかった。
会社での人間関係に自信をなくしてた私を、たくさん助けてくれた。

企業人である以上、この手の別れはよくあること。何人も大事な人と別れてきた。でも今回はちょっときついな。

それでも時間も仕事もまってはくれないから来週からまた頑張ろう。
ありがとうございました。