侵攻が始まってからは

このセンターにも被災した犬が運ばれてきたという。

 

センター長の女性の案内で施設を見せてもらった。

 

100匹近い犬がいて、

そのうち25匹はキーウから来たという。

 

中庭は広いが犬舎はコンクリートできた質素なつくりで、

それぞれの部屋は

掃除が行き届いているとはいえなかった。

 

大型の犬が多く、

私たちがやってくると大きな声でほえ立てた。

 

中には母犬と子犬もいて、

痩せ細った母犬から子犬たちが

必死に乳を飲んでいる姿が胸を打った。

 

どの犬たちも、

さみしいよ、

つらいよ、

遊んでくれと言っているように見えた。