棄てることは殺すこと

捨てられた仔猫は
ダンボールにいませんでした
(。•́﹏•̀。)


*************




【保護してありがとう・・
なんて言うわけないがね!!】

保護家の裏口に
見覚えのない小さな段ボールが
捨てられてました。

「もしかして猫が捨てられた?」

慌てて段ボールを覗くと・・
バスタオルと汚れたシートのみ。

「良かった〜ただのゴミか〜(笑)
 …ん?メモが入ってるよ!」

笑い声は直ぐに消えました。

「子猫が入ってたと?!
 子猫どこにも居ないやん!!」

さっきからやたらカラスが
騒いでた理由に
ようやく気付きました。

子猫を捨てに来た人間は、
おそらく優しい気持ちで、
子猫を保護したのでしょう。
なぜ、ここまで手を尽くして
遺棄したのか・・
事情は分かりません。

私は・・・
保健所に犬猫を持ち込む人間や、
愛護団体に丸投げする人間よりも、
姿も見せずコソコソと
遺棄する人間の方が、
卑怯で卑劣で無責任だと思います。

なぜ、何の相談もせずに、
なぜ、姿を隠してコソコソと、
当たり前のように遺棄したのか…
ひとこと相談に来れば、
段ボールに遺棄された子猫は、
カラスに食べられなかったのに!
痛みでのたうちまわりながら
死なずにすんだのに!

メモ書きと一緒に
1万円の入った封筒が
添えられていました。

子猫の命は1万円でした。
子猫は1万円で死にました。

〜・〜・〜・〜・〜・〜


↓子猫を殺した人間へ↓

8月29日のこと思い出して!
「子猫の命を守りたい」
そう思って手を差し伸べた
あの日の気持ちに
ウソはなかったやろ?

8月29日、
あなた自身が
あの日抱いた気持ちを
忘れんでね!
汚れた子猫の体を
シャンプーした
あの日の優しい自分を
忘れんでね!
子猫と過ごした一夜を
絶対忘れんでね!


そして、8月30日…
あなたが子猫を殺した日を
絶対忘れんでね!


私たちは死んだ子猫の姿すら
知ることなかった。

死んだ子猫を知ってるのは、
あなただけなんだから、
一生忘れないでいてあげてね!

子猫を殺したのは、
カラスじゃないよ!
あなたが殺したとよ!
その罪を背負いながら
これから生き続けてね!
一生苦しみ続けてね!

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

※補足

あなたが逃げ去るとき、
まさか裏の駐車場で私たちと
出会すとは思わんかったやろ?

10名一斉にあなたをジーッと
見続けたのはね、
あなたが逃げ去るときに
通った道は、
宅配のトラックと、
二世帯のご近所さんと、
当施設やカフェの来場者しか
通らない特別な道だから、
全員が不審者が入ってきたと
認識してたから。

あなたの顔は、
あの場にいた全員が
記憶してますからね。
二度と忘れないと思います。
あなたの顔を…。

代表 山下由美