岩手日報記事から

「農民知事」国分謙吉の生涯紹介 盛岡市先人記念館で展示

07.19 14:30岩手日報

 盛岡市本宮の市先人記念館(松井端巧館長)は、企画展「国分謙吉-農者国本也(のうはくにのもとなり)-」を開いている。戦後、選挙による初の知事となった国分謙吉(1878~1958年)の生誕140年、没後60年に合わせて実施。ゆかりの資料やパネルで「農民知事」として親しまれた生涯や業績を紹介している。9月24日まで。

 二戸市で生まれ、小学校卒業後、でっち奉公に出た国分。農事試験場や農場を創設したほか、養蚕の会社社長になるなど農業振興に努め、県知事時代には洪水対策としてダム建設に着手した業績を紹介している。

 関連イベントとして葡萄(ぶどう)が丘農業研究所(花巻市)の工藤英夫所長による講座が8月4日午後1時半から、同館学芸員による講座が同25日午後1時半から開かれる。いずれも定員50人。

 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。入館料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。市内の65歳以上は無料。月曜と毎月最終火曜は休館。問い合わせは同館(019・659・3338)へ。