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◆体操 第43回世界選手権第8日(14日・東京体育館) 男子個人総合決勝が行われ、予選を首位で通過した内村航平(22)=コナミ=は国際大会自己最高の93・631点をマークし、3大会連続の金メダルを獲得した。1903年に第1回が始まった世界選手権で、個人総合3連覇は男女を通じて史上初の快挙。予選4位の山室光史(22)=コナミ=は合計90・255点で銅メダルを手にした。ロンドン五輪での金メダルと13年世界選手権で新技「ウチムラ」の成功を目標にさらなる進化を目指す。 地鳴りのような大歓声に包まれ、内村が新たな歴史を刻んだ。「五輪よりも歓声がすごい。すごい音でびっくりした」。最終種目の鉄棒。団体総合決勝で落下したコバチを完璧に決めた。高く美しい放物線は、マットに吸いつくような着地で完結した。全種目で着地を止め、前人未到の3連覇。観衆6115人に向かって満面笑みの“どや顔”でこぶしを振り上げた。 「6種目でかなり完成度の高い演技ができた。一つ一つ丁寧にできて、着地までしっかりまとめられたのは、すごくよかった」。昨年7月のジャパンカップの93・450点を上回る国際大会自己ベストだ。12日の団体決勝で銀メダルに終わり落ち込んだが、気持ちを盛り上げ、臨んだ。 他の追随を許さなかった。2種目めのあん馬で首位に立つと、床運動、あん馬、つり輪、平行棒の4種目で24人中トップの得点を出し独走。最後の鉄棒を迎えたときの優勝ラインは12・599点。2回落下してもクリアできるほどの点数だった。 技の出来栄えを10点満点で採点する「Eスコア」で5種目が9点台。難しさを示す「Dスコア」の合計は39・1点で、ボイの38・6点、山室の37・9点をリード。最強を証明した。3・101点差をつけられた2位のボイも「この世では誰も内村に勝てない」とお手上げだ。 2連覇を飾った後も、飽くなき向上心が進化を支えてきた。04年アテネ五輪団体金の冨田洋之コーチ(30)は「成功しても満足しない。自身で課題を見つけてひたむきに取り組む姿勢は、ほかの選手とひと味違う」と3連覇の要因を挙げる。 「理想を追い求めたい」と常に難度を上げた構成を模索する。練習では「人と同じことをしても仕方ない」とウオーミングアップ無しで演技を通すことも。社会人になってからは、さぼっていた体のケアも積極的に受けるようになった。 美しい演技をした選手に贈られるエレガンス賞にも輝いた。優勝者以外から選出するのが通例だが、あまりの美しさに異例の選出。副賞は高級時計「ロンジン」で、時計好きな内村には「何よりうれしい」賞だ。 「ロンドンでは団体で金メダルが取りたい」とリベンジに燃えるが、個人総合では84年ロス五輪の具志堅幸司以来28年ぶりの金メダルが期待される。唯一無二の最強オールラウンダーが栄光の道を走り続ける。 【内村航平アラカルト】 ★生まれ 1989年1月3日、福岡・北九州市生まれ。22歳。 ★サイズ 身長160センチ、体重54キロ。足は23・5センチ。「ふだんは25・5センチの靴を履いてる」 ★血液型 A型。 ★競技開始 3歳から。 ★家族 体操クラブを営む父・和久さん、母・周子さん(年齢非公表)、日体大3年の体操部の妹・春日(はるひ)。 ★学歴、所属 東京・東洋高、日体大卒。今春、コナミ入社。 ★主要タイトル 08年北京五輪個人総合、団体総合銀。11年世界選手権個人総合で史上初の3連覇。全日本選手権は4連覇中。 ★特技 頭をかつらのように動かすこと。 ★趣味 腕時計観賞。高級ブランド「ブライトリング」を持っている。 ★一日一食 朝昼は食べず夕食のみ。野菜嫌い、肉大好き。 ★好きな戦国武将 織田信長。「自分を貫くところがいい。自分もそういうタイプ」 ★好きなAKB48 大島優子。「同じ年なんで」 ★好きな漫画 北斗の拳。ワンピース。 ★雨嫌い 「雨の日はどうしても気持ちが上がらない。五輪の日は晴れてくれるといい」 【関連記事】 、 、 を調べる
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