しばらくしてさくらが私を迎えにきました。
『どうしたの?』
『うん…太鼓やりたい…ママして~ぇ』
ゲームの準備をして欲しくて迎えに来た様です。
お部屋に戻ってゲームの準備をしてやると、ふたりで夢中になっています…
健一もムキになって、まるで子供がふたりいるような感じで吹き出しちゃう程です。
ふたりがゲームをしているうちに私は荷物の整理と化粧を済ませる事に。
今日は涼子の家に遊びに行くことになっています。
チェックアウトの時間まで部屋で過ごします。

ホテルを出て車に乗ってから涼子のところへ着く時間をメールしておきます。
のんびりドライブをしながら涼子宅へ…

『こんにちは~』
玄関を開けて声をかけると
『いらっしゃい~待ってたよ』
笑顔で迎え入れてくれます。
『これ』
途中のコンビニで買った飲み物とお菓子を手渡して家の中へ
『こんにちは』
健一も挨拶して部屋へ
さくらは先に入ってもうたくちやんと遊んでます。
『健ちゃん寒くてびっくりしたでしょう?』
飲み物を出してくれながら涼子が健一に話し掛けます。
『えっ?そうだね~やっぱり東北だね』
健一はさくらとたくちゃんに絡まれながら返事を…
涼子と健一と三人で他愛もない話で盛り上がります。
前回は緊張があった健一ですが、今回はだいぶ打ち解けて自分から冗談をいったりしながら話をしています。
こうやって話をしているともう何年も前から知り合いのようで…
そんな中で健一が時折不思議そうな顔で私達の会話を聞いている事が
『??』
どうしたの?いう顔で健一を見てもなんでもないよと目で返されます。
『前から思ってたけど…なんでそんなに気取ったしゃべりかたするの?』
不意に涼子がそんな事を聞きます。
『気取ってる?』
『うん。電話でもそうだうだし。なんで?』
『なんでって聞かれても…もしかして標準語で離してるからそう思うじゃんない?』
『そうそう、それ!なんで?本当はかなり訛ってるでしょう?私といっしょだもん』
あははそんなに訛ってますか?
『訛りって言うか、健ちゃんと話す時に東北弁だとわからないと思うから出来るだけ頭で変換してから話すんだ。だからそれが気取ってるように聞こえるんじゃない?』
健一の方を見てみるとうんうんとうなずいています。
『もしかして?私と涼子の話し聞いてて意味がわかる?』
苦笑いしながら
『実はさっきから聞いてたけど…半分くらいしかわからない。涼子さん早口だし、由実香もいつもと違うし…』
『やっぱり。だからさっきから不思議そうな顔してたんだね』
涼子と顔をみあわせて大笑いです。
『そこまでひどくないでしょう~』
『だよね~』
『健ちゃんも関西弁がイントネーションが少し違う程度だよね?それも由実香に気を使って?』
『いや。そんなつもりはないよ。もともと埼玉だからね。そっちの言葉のほうが楽なんだ』
『 ふーんそんなもんなんだ』
わかったようなわからないようなそんな顔をしていました。
『でもお宅達の会話って色気ないね~』
??どういうことだ?
『色気ないって。もう1年半も付き合ってればこんなもんじゃないの?』
『それはそうなんだけど。でも聞いてて長年夫婦やってる人みたいだよ』
『何それ?でも気を使わなくていいって言う意味ならその通りだけど』
『仲がよくていいことだね~』
そんな話をしながら過ごします。
お昼は健一の希望で前回と同じラーメン屋さんへ
夕方まで涼子の家で過ごします。

『由実香。そろそろ時間』
時計を指差して声をかけられます。
『えっ?そんな時間?』
改めて時計を確認してみると4時をまわっています。
冬の夕暮れは暗くなるのが早いから5時までに駅前のホテルに行きたいと話してしました。
『今度はいつくるの?』
『うーん予定としては6月かな?引っ越しもあるし…伊豆に生活に慣れてからの方がいいかな?って思ってるんだけど…』
『じゃあまた遊びにおいでね』
『ありがとうございます。また寄らせてもらいます』
『じゃあ明日メールするから』
『明日は空港まで送るの?』
『うんそのつもり。』
『わかった明日メールちょうだい』
『じゃあそろそろ行くか?』
涼子の家を出て今夜のホテルへと向かいました。