わたしが、観光とかあてにしちゃ駄目ですよと言うのにはわけがあります

誰しも、いろんなところで、店舗や商店とつながりがあるんですが

そのつながりって、たぶん、すごく狭いものがほとんどですよね

ほぼ同じ店で買って、サービスを受けてって

 

売る側、サービスの提供側も、もう、ほぼ限られた顧客とのやり取りをしているので

一回こっきりのお客さんと言うのは、たぶん、ものすごく少ないんです

だから、ほぼ、みなさんの行動範囲は限られてきます

ケーキならここで買う、散髪はここでする、衣料品はここで買う、とかね

 

そして、その経済圏で売っているものの生産地はずいぶん広がっています

グローバリズムとか言うもののおかげですかね、運輸効率も上がってますし

けれども、売られているものの産地、原料の産地は近いほうがいい

なぜなら、物流やそのほかに問題が起きても影響が少ないからです

 

そうすると、個々の経済圏というのは案外狭い範囲に集中していて

そんなにあちこちで買い物とかしてないんですよ

ところがね、観光客と言うのはリピーターとか言っても毎年とか来ない

まったく初見のお客の取り合いになりますし、選択権はお客側にしかありません

 

そういう形態のビジネスを基幹にしてしまうと、なにかあると困ります

あてにできない、というのが基本線にあって、その上でのビジネスなんです

だけれども、そういうもので生業にしていこうという人もいる

安易にビジネス立ち上げるのに飲食店が選ばれる感じです

 

だけれども、そもそも、借金で営業始めるというのは、あんまり有利ではない

最初から、負債に利息はつきものですから、単価を上げざるを得ない

そのあたりは、自己資金だけで始めた場合より、お客に高いものを売ることになる

そういうところまで計算して事業をしていますかね

 

わたしなら、借金で始めたような店は利用しません

お店とか利用しても、店舗が自己持ちかとか賃貸物件とか

従業員は家族以外とか、店の面積や調度品など

全部気にしていますね、見ています

 

それで、ああ、ここは永く持たないかもな、みたいに思った店は

ほとんど潰れていきます

芋菓子の店ができたんだって聞いて、店の前まで行きましたけれど

買いませんでした、芋に払うにしては高すぎると思ったからですね