いつもおかげさまです
魂の対話士&鍼灸師 板倉千世です
(シールは好みで貼ります)
さてさて、本日は オリジナル塗香(ずこう) を製作してまいりました

ナビゲーターは、池袋にあるお香の専門家 吉田荘製香所の伊藤道子さんです。
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誘ってくれたのは、以前に、お塩ちゃんのお話し会を主催した際に、わざわざ横浜から来てくれた、真由美ちゃん↓
塗香(ずこう)ってなに??
穢れを除き、心身を清めるための粉末状のお香です。
特に密教系の僧侶、僧徒の間で使われます。
塗香の 原料って 一つ一つが 生薬なんですね。
香水とか アロマだと 精製されていたり、濃すぎて、むせる感じになる時があるのですが、
漢方薬、カレー屋さん、タバコのガラム、おばあちゃんち、お寺さんのにおい・・・・
懐かしいような、安心感のある香りの数々・・・。
以下の粉状態のものを混ぜ合わせて いまの自分に合った塗香を作ります。
白檀(びゃくだん)
多種類あり、最高級品は老山びゃくだん 深いエレガントな香り
新山びゃくだんはフレッシュな優しい香り
この2つは親と子みたいな感じです
粕びゃくだんは 若くさわやかな香り
丁子(ちょうじ) スパイスのクローブ
桂皮(けいひ) ニッキ シナモン
龍脳(りゅうのう) これタンスのショウノウっぽいかおり
・・・・・・・・・
などなど まだまだたくさんあります。
耳かき一杯入れただけでも、香りがガラッと変わったり、
今の自分に必要な香りが 気になって気になって仕方なかったり、
なんぼやっても やわらかい香りにならんかったり・・・

私は やわらかい香りにしたかったのだけれど、
どーしても 耳かき一杯だけの 丁子(クローブ) の香りが立ってきて
なぜにーーーー??



と
叫びながら 製作しておりました。

途中で、
粉を混ぜながら、ふと自分自身を振り返り、
「いろいろあったけど、ありがとうだなあ~っ」 と ゆるんだ瞬間
丁子の香りが気にならなくなりました。



意識次第で
立ちのぼる香り が 変化して、
そして、その意識チェンジが 肩の力=体 と連動していて、
意識が切り替わった瞬間の体のゆるみを体感できたのは、
とても おもしろい体験でした。 (個人的な感想
)

道子先生↓
先に 銘=名前 を決めてから 香りを作るパターン
と
先にイメージを決めてから 銘=名前を付けるパターン
と
なんとなく とにかく 好きな香りで 作るパターン
と
人それぞれ、その時のタイミングで 香りの作り方は その時の直感を大事にしているそうです。
私の はじめての 塗香は 「ゆるわ」 と名付けました。
ふと ひらがなで文字が 降りてきました。
後日 こんな感じの塗香入れを購入して 入れ替えたいと思います。
塗香作り これは ハマりそう・・・。
ただ これが香道というものになるとですねえ、これもまた 貴重な天然香木の生木を使うものなので、 非常に高額になってくるのですね。
家をつぶすとか、金と同等な金額とか・・・。
ワシントン条約で規制されている 甘松(かんしょう)や沈香(じんこう)などもあるのです。
自然のおすそ分けを少しだけ頂きながら、香りの世界を楽しむ
流行ると 木の乱獲につながるので、自然と調和して、香りの世界を楽しむことはできないですね。
なにか一つを極めようとすると、それがすべての世界に 実は繋がっているのだということを、
その入口を体験させてもらって、奥深い香りの世界を堪能できた有意義な一日でした。