なつこさん…ほんとに頼みます (涙)


前に日記で書いた『原虫のための腸炎』の投薬を、お互い耐えつつ一週間クリアし、翌週の検診では、「ゼロではないけど正常範囲になったので、様子を見ましょう」と放免いただいて。


やれやれ…と思ったその3日後。


けほん、ぶしっ☆


…それってもしかしなくても、咳とクシャミですよね?!

別にホコリっぽいところに顔を突っ込んでたわけじゃないですよね?!

のどかに箱ベッドでお昼寝なさってたじゃありませんか?!


…というわけで、再び病院へ。

今度は、『呼吸器の感染症』でしょう、と。 (要は風邪みたいなもん…らしい)

毛皮があるのになあ…風邪(みたいなもん)ですか…気温差激しかったからなあ…(泣)


で、今度は抗生物質(白い液体)を頂きまして。

1.5mlずつ朝夕2回、またまたシリンジ(針の無い小さな注射器みたいなやつ)で投薬ということになり。


なつこはシリンジが嫌いです。

抗生物質は、甘い匂いがする、個体によっては好んで飲む子もいるらしいという、それほど不味くはなさそう(私が舐めた訳じゃないので分からない)な薬なので、『イヤイヤイヤ~っ★』という抵抗を無視して、犬歯の隙間からシリンジの先を入れて薬を口の中へ流しさえすれば、ちゃんと舐めて飲み込んでくれるのですが。

毎回、イヤだイヤだと抵抗されるのは、お互い大変辛いものがありました。


それも1週間ほどの投薬で回復をみせていた…ので、明後日(土曜日)に家主様ハイヤーで再診を受けようね♪ と話していた、木曜日の夜。


のそのそっと起き出して来たなつこさん、夜のおトイレタイム。

済ませたころを見計らって、便の様子をチェック(下痢体質なので、毎回チェックをしています)。



……


あかい。


赤いんですけどっ!


トイレの、おしっこをしたと思われる範囲のトイレシーツが、鮮紅色でした…。


血尿です。 


なつこさんっ!!!!


…なつこはトイレが無事(?)済んだからか、結構ご機嫌で水を飲んでいます。


時間は22:30を少し回ったくらい。


家主様は、同僚の送別会でまだ帰っておらず。


■いざとなったら、病院へはタクシーを飛ばすとして。

■そもそも病院が受け付けてくれるか?!

(↑もちろん診察時間外だけど、自宅隣接の動物病院なので、ドクターが外出してない限りは居るはず…)

■とりあえず、当面の対処をどうするか。


2分ほど色々考えた末、動物病院に電話した。

この病院には、初めて時間外に電話するので少々緊張。

数回コールしたところで、ドクターが出てくれたので、顛末を話す。


別段迷惑そうでも、慌てた風もなく、おちついた声でドクターがいくつかの質問をするのに動転しつつ答えて。


■尿はともかく、便は普通。

■ぱっと見は具合も悪くなさそう。

■血尿は、これがはじめて。


そうしているうちに、私も少しずつ落ち着いてきて。

「その様子で血尿だけなら、超緊急ということはなさそうですよ。 一晩様子を見て、明日来院されてはいかがでしょう」

「ただし、様子が少しでもおかしいと思ったら、すぐ電話してきて下さいね」

とのお答えに、お礼を言いつつ電話を切った。


良心的な病院では、診察するのは構わないけれど、時間外診療って思わぬお金がかかったり、やたら行くのも飼い主にとっては負担になり、その後の通院が滞ったりするという理由で、なかなか「すぐ来てください」とは言わないですよね。

そのかわり、電話での応対は丁寧で色々詳しく話をしてくださるし、通院までに注意する事やケアの方法など、必要なことを伝えたりのフォローも忘れない。

しかも、その電話診療は(電話代を除いて)、たいていどこもタダなんですよね…お医者さんって有難いし、大変だ。


食事をするかどうかも気をつけて…と言われていたので、食べるかどうか見るため、とりあえずフードを換えてみる。

(夕方に換えていたけど、新しく換えると食事をすることがあるので)

どうも興味を示してくれない。

仕方がないので、少量をケージ外用の水飲み皿に『ふやかし(フードを水でふやかしたもの)』をぬるま湯で作って少し冷ましておいてみたら、興味を示してガブガブ食べた。

勢いづいたのか、そのまま普通のカリカリフードも食べている。


よかった。 食欲はある。


帰宅した家主様にも事の次第を話し、何か気づいたら教えてもらうようお願いして。

夜中、おしっこだけしたが、やはり血尿… (涙)


一夜明けてトイレを見ると、色は若干薄くなった感じだけどやはりピンクの尿と、少し柔らかめの便。

自分の身支度と、昨夜からのトイレシートを包んだり、キャリーの準備、タクシーの手配をしていたら、またまた換えたばかりのシートにおしっこ。


あれれ…今度は普通の色だわ?


そのホヤホヤシートも包んで(昨夜からのものを含め、合計3枚)から、出発。


道中のキャリーの中で、ウロウロと周囲の匂いをかいだり、便をしたり、見た目は元気そうななつこさん。

病院について、先生へ昨夜の突然の電話の失礼を謝りつつ(快く許してくれましたが)、3枚のシートを時系列順に広げ、説明。


可能性としては、


■尿路結石

■膀胱炎

■タマネギ中毒

■泌尿器系の腫瘍など


があるらしい。

タマネギ(ネギ類)については、動物一般に言える注意事項なので、いかに私でも普段から気をつけているし、うっかりという事が100%ないとは言えないけど、考えにくいということを話した。


とりあえずできる検査をしましょう、ということで、触診のあと、結石があるかどうか、まずはレントゲンを撮ることになった。


いや~な記憶が蘇りつつ待っていたら、


きょわ~っ!ぎょえ~っ!!ぴぎゃ~っ!! びぎゃうきゃーっ!!!


…案の定、物凄い悲鳴。

あああ。可哀想… フェレットって、どうしてこんなにレントゲン嫌いなんだろう…

(噛み付き防止用のカラーは大人しく巻かれてくれたのに…)


無事撮り終えて戻ってきたなつこさんは、尻尾爆発(興奮しているとこうなる)、目は大きく見開かれて白目交じり、お尻がちょっと濡れてたのでたぶんオシッコしちゃったんだな…orz


「お騒がせしてすみません…咬みませんでした?」 と、連れてきてくれた助手の方に聞くと、

「大丈夫ですよ~。 ちょっとオシッコしちゃいましたね。こわかったんですねー」とニコニコ(苦笑?)しながら答えてくれた。


ドクターに同じ事を聞いたら、

「噛もうとはしてましたが、大丈夫ですよ。 …それにしても、こんなに声を上げる子は珍しいですね(^-^; 」

と言われた。

「補てい(動き回らないよう、押さえたりすること)が嫌いなんですね」とも。


そうか…フェレ一般の話じゃないんだな。

とすると、もしかして、私の前の飼い主が、押さえつけたりして酷い目に合わせたとかのトラウマかも?! とまで想像をめぐらしてしまう。

(何度も書いたけど、なつこは拾われた子なので、前の飼い主は不明のまま)


腕の中でブルブルしてガッチリしがみ付いているなつこが余計に不憫でならなくなった。

(ナデナデしたり、話しかけているうちに、尻尾も普通に戻り、落ち着いてきたけれど…)


撮影時に失禁しちゃった尿で、尿検査もしていただく。


結果、

■写真に写るほどの結石(4mmくらいから写るらしい)はなく、尿にも結晶のようなものは見られないため、尿結石ではないだろう。

■尿の色は現在は普通だけど、赤血球が見られる。(まだ見えない血が混じっているということ)

■赤血球が壊れた形ではないので、タマネギ中毒などとは考えにくい。


おそらく、『ウイルス感染などによる膀胱炎』ではないかということになった。

尿の色が戻ってきているので、自然治癒も少しずつしてるのではないか…という感じ。


注射をしていただき、投薬は、前回と同じ抗生物質。

一週間投薬して、再診で結果を見る。


という基本方針になった。

ついでに、カイカイをよくするので、耳もじっくり診ていただいた。 (耳ダニはなさそう…)


帰宅後のなつこさん、ちょっと疲れたみたいで、ケージにさっさと入ってお昼寝。

起き出してきてからは、お水やエサはまあまあ摂るが、食いつきがいまいち。

念のため、ふやかしを作ると、そちらは良く食べる。


夜中の今は、いつもの通りハンモックに丸くなってのどかな寝息を立てている。

トイレはまだしていないので、なんともいえないけれど、おそらく見た目は大丈夫じゃないかな。(そうあってほしい)


ほんとに、「いつもどおり」って貴重で有難い事なんだなあ…としみじみ感じる。


今は、一刻も早く元気になって欲しいと、ひたすら願うのみです。


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