今日から2月ですね…などという、ありきたりな始まり方をしてみる。
某ブログのTBテーマで、今日から3日までの間、「豆」という単語を含むブログをトラックバック募集してるんだそうで。
とりあえず季節ネタなので、のっかってみることにしました。
オーソドックスに由来などを書いてみたりして。
★節分は、季節の分かれ目の意味で、元々は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」のそれぞれの前日の事だったのです。
だから、季節の分かれ目=節分。
節分が特に立春の前日を指す言葉になったのは、冬から春になる時期を一年の境とし、現在の大晦日と同じ ように考えられたから。
つまり、立春から新しい年が始まると考えていたわけですね。
旧暦でいう新年だ、ということでもあるらしいですが。
お正月に初詣などをしそびれた人は、この時期に神社などに参るのもアリです。
特に、厄落とし(厄年の参詣)祈願などをする方は、この時期の参拝もオススメします。(そういえば某占い師さんも、「節分以降に●●をしなさい」というような言い方をしていましたが、これも『新しい年の始まり=立春』という考えに立ったものだと思います)
★立春の節分に豆をまく「豆まき」の行事は、「追儺(ついな)」と呼び、中国から伝わった風習。
「追儺」の行事は、俗に「鬼やらい」「なやらい」「鬼走り」「厄払い」「厄おとし」「厄神送り」と呼ばれ、疫病などをもたらす悪い鬼を追い払う儀式で、文武天皇の慶雲3年(706)に宮中で初めて行われたらしいです。
豆をまくのは、一般的には年男・年女・厄年の人・一家の長とされているようですが、大体子供を含めてワイワイまいてますよね…ていうか、都心部での大人は神社仏閣でしかまかないような…
節分に使う豆。 正式には歳の神に供えてから、ということなのですが…
これは堅い煎った豆である必要があるそうです。
「金」(堅い・厄病という意味)を「火」であぶる事によって作用をなくすと言われています。これは陰陽五行の法則で、「金」に強い「火」を使う事で、病などに勝つという願いが込められています。
堅い豆を年の数食べる事で病気にならないというのは、ここに由来があるのです。
ですが、煎った豆を使う一番の意味は、正式な豆まきでは「鬼は外」と外に向かって豆をまいた後すぐ戸を閉め、今度は家の中(部屋)に「福は内」と豆をまき、その豆を拾って食べるという事なので、もし豆を拾い忘れたらそこから芽(魔の目)が出たりして大変!
要は「魔の目」が伸びて縁起が悪いから、最初に煎っちゃってるらしいです。
生の豆食べられないしね…(^-^;
また、「豆」を使う意味は、豆類や果物は”邪気を払う霊力”があると考えられていたからというもっともらしい説もありますが、
『鬼(陰(オニ))=魔(悪しきモノ)』という考えで、「魔を滅する=まをめっする」という語呂合わせ(ダジャレ?)のようなものだという説も。
また、「まめ=魔の目」ということで、投げて鬼の目をつぶすと脅して追い払い、鬼の目を食べる、という考えもあるようです。
モロに豆まきの掛け声に、「鬼の目ン玉ぶっつぶせ」のようなちょっと物騒な言葉がある地方も…
『豆=魔の目』って、それじゃあ鬼の目を投げて食べてるのか? あれは。
ちょっとイヤだなあ。
★鰯(いわし)の頭を焼いた物を、柊(ひいらぎ)の小枝に刺して戸口に挿す(やいかがし)風習は、近世以降行われるようになったもので、これも魔除けのため。
鬼の嫌いな柊のトゲと鰯の臭気で鬼を退散させようとしたものだそうです。
人間でもイヤだよ、あの匂いは…
ヒイラギのトゲくらいで退散してくれるなんて、鬼って意外に柔肌なんですね。
都心部では、最近は殆ど見かけなくなりましたが。
見た目や匂いもさることながら、動物が散らかすというのも嫌われる原因でしょうね。
マンション17階の玄関にイワシの頭が刺さっていても、ちょっとねえ…
★ついでに、節分に巻き寿司を食べる風習は、福を巻き込むという意味と、縁を切らないという意味が込められ、恵方(えほう)に向かって巻き寿司を丸かぶりするようになった…ということですが…。
恵方は、風水に基づいて、その年の吉とされる方向を決めているらしいです。
節分に巻き寿司を食べる風習は、主に関西地方で行われていたもの。
有名な所では秀吉の部下が出陣前に巻き寿司を食べていったとか、瀬戸内のとある島周辺の風習だとか諸説あります。
最近やたら広がっているのは、大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行った「巻き寿司のまるかぶり」の行事をマスコミが取り上げ、それを見た全国の食品メーカーが便乗し全国へ広まっていったというのが現代の恵方巻きのはじまりだそうです。
要はバレンタインなんかと同じような経緯なんですよね。
「無言で食べる」意味は不明ですが、一般的には「しゃべりながら食べるなんて、歳神さまに失礼だから」という風に考えられているかららしいです。
(参考:http://gogen-allguide.com/se/setsubun.html
http://www.seigetsudo-honten.co.jp/noshiinfo/setsubun.html
http://allabout.co.jp/family/ceremony/closeup/CU20020203A/
http://iroha-japan.net/iroha/A05_zassetsu/01_setsubun.html
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いずれにせよ、節分も元々は神聖な儀式だったことを考えながら過ごすと、ちょっと気分も新たに「春」を迎えられるかもしれませんね。
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