先ほど、テレビをダラダラと見ていたら、木村祐一さんが『卒業式のときの代表の子の名前がサワダケンジ君 で、生徒は練習の時大爆笑、当日は釘をさされて我慢していたら、今度は父兄が大爆笑だった』という話を披露していた。


同じような話を私も経験したなぁ…と、その時思い出したので、書いておきます。


今を去ること●年前、高校の卒業式の時でした。


私の学校の卒業式の代表は、確か1組の出席番号1番の子がなることになっていたと記憶しています。

その時の代表は、部室が近くだったので顔見知り程度には知っていた、気の良さそうな男の子でした。

元々某春風高校の如く自由な校風のなか、のびのびと(?)過ごした私達を心配し、確かリハーサルもやったと思います。


一応、式典なので仕方なく、それなりに真面目に練習をしていたのですが、いよいよ「卒業証書授与」の時が。

先生は高らかに呼びました。


「 卒業生代表、 今井美樹夫 」


… 一瞬の間。


生徒一同、 大爆笑。

丁度、女優の今井美樹さんの人気が絶頂期で、『最も洗いざらしの白いシャツとジーンズ姿が似合う』などと言われていた頃の話。 勿論まだ、今の御主人・ミュージシャンのH様とは御結婚される前です。

気の毒に、今井君は、顔を耳まで真っ赤にして受け取りに出ていました。

名前としては、決して変な名前ではなく、むしろ親の愛情がとても感じられるいい名前だと思います。

不幸だったのは、同姓同名に近い人気女優さんが世に出てしまったこと、そんな時代によりによって生徒代表なんかになってしまったことです。

他に、1組に阿川君とか安藤君とかいれば、彼がこんなに注目される事はなかったことでしょう。

ちなみに、先生からとても叱られた私達でしたが、卒業式当日もこらえきれずに笑ってしまいました。 

小学生のころから、毎週土曜日のお昼から「吉本新喜劇」を見て育った私達に、こんなオモロイ偶然を我慢する事は、とてもとても、難しかったんです。

大学の合格発表前で、異常な緊張をしていた精神状態の子も少なくなかったので、余計にツボを押されると辛かったんです。

ごめんね、今井君。 

その後、今井美樹さんの姿や名前がテレビに出るたび、この今井君を思い出す私です。