ここのトレンドブログの最近の話題は「方言」である。


当然ながら我が広島も方言がある。

色々変な者が県外の方が真似をする時には、とりあえず語尾変化をさせる場合が多いようだ。


・有名なところでは、「~じゃけん」とつけるというもの。

これは、ネイティブの場合「~じゃけぇ」 と、若干のばし気味にいう事の方が多いように思う。

(例:「ウチの家の朝御飯は、絶対、ごはんに納豆じゃけぇ」=「私の家の朝御飯は、絶対、ごはんに納豆なんだよ」)


意味は大体同じ、「~だから or ~だよ」 といった感じではあるが、「じゃけん」は、より断定の意味合いが強いニュアンスを含んでいる感じがする。


また、「じゃ」を除いて、「~けん or  ~けぇ」 というのも多い。

「じゃあウチは婦人服見て1階ロビーで待っとるけぇ」=「じゃあ私は婦人服売り場に行ってから、1階ロビーで待ってるわ」

などと、結構何にでもつく。


・「~さい」というのもある。 (発音は、「さ」にアクセントがつく。)


「夏休みの宿題くらい、さっさとしんさい!」=「夏休みの宿題くらい、さっさとやりなさいよ!」

…子供の頃、何度母親に言われた事でしょう(爆)


「今度の休みには、帰ってきんさいよ」=「今度の休みには、帰ってきなさいよ」

…大学や就職で実家を出たら、このように電話で言われるようになる。


来んさい(きんさい) ・ 見んさい(みんさい) ・ 食べんさい(たべんさい) ・ やりんさい (注訳:=やりなさい)

大体、動詞につけていれば広島っぽくなるようです。


・「~ちょる」は、県南部でも、我が市周辺限定かもしれない。


「今、タレントの●●が広島に来ちょるんでー!」=「今、タレントの●●さんが広島に来てるんだよー!」


来ちょる(きちょる) ・ 見ちょる(みちょる) ・ 食べちょる(たべちょる) ・ やっちょる


・やる、は「やりよる」(または「やりよぅる」)と言えば、「やっている最中だ・している」といった意味になる。


「あんなぁ、今頃んなって、準備やりよぅるわー」=「アイツは、今頃になって、準備しているぞ」


・「~じゃろ」は、疑問文に主に用いる。


「体育祭は、毎年9月じゃったじゃろ?」=「体育祭は、毎年9月だったでしょ?」


この言葉で、時々使われるのが「JAROに言うじゃろ、JAROじゃったじゃろ」というオヤヂギャグ。

=「JARO(ジャロ)に(抗議を)言うでしょう、(言っていく先は)JAROだったでしょ?」

…寒い…(^-^;

こうやって見ると、広島弁は やわらかく、どこかコミカルな感じもするが、往年のヤクザ映画などで聞いた方は、かなり怖いというイメージがあるようだ。

…が、ヤクザもその辺のおっさんも若いおにいちゃんも、ほぼ同じ言葉なんである。 (迫力は違うが…)


「おどりゃぁ、ワレなんしょうるんならー! かばちたれよると、しまいにゃあブチくらすど!!」

くらい、口の悪い人ならけんか腰になれば言うのである。 広島人を怒らせないようにしましょう。

(大変悪い言葉なので、訳は書きませんが…爆) …「カバチタレ」っていう漫画もありましたね。

ちなみに、若い男の子でも、自分の事を「ワシ」と言う子が結構います。 普通です。

「俺」なんて、気取ったことを言うのは、ごく最近になってからじゃないでしょうか。


女の子の言葉は最初の方の例を見てもらったら分かるように、可愛いと思います。

…東京で、上京している姉と私が地下鉄で普通に話していたら、姉もいつの間にか広島弁が戻り話も弾み、電車は結構混んでいたのに、いつのまにか人が輪のように離れていて、楽に過ごせた上、しまいには座れてしまった…というのは、単なる偶然だと思います、はい。


ちなみに数年前小説のタイトルにもなった「ぼっけぇ、きょうてぇ」=「ものすごく 怖ろしい」は、最近では殆ど使われません。 私も知りませんでした。


気が向いたら、このシリーズ続けようかな。