夫との生活を始めて数日後、夫の実家に行く事になった。


夫としては義母、義姉と私の距離を縮めたいのと、義父のお仏壇に一緒に手を合わせたい…



長男の嫁になるのだから、いずれお仏壇もお墓も私達が受け継ぐ事になる。


お供えする菓子折りを持って(ジーンズではない服装でむかつき)車で行った。



夫の実家は私達が住むマンションから車で40分程の所にある。どちらかといえば私達の住む場所の方が街中心地に近い。



住宅街に並ぶ一戸建て。
夫が1歳の時に建売を購入し、一回増改築しているらしい。


夫の父は公務員。母はずっと専業主婦。


増改築しているので、築年数の割にはキレイだが、それほど大きな家ではない。


私の実家の方が土地も広く家もひと回り大きい感じかな…



家に入り、すぐにお仏壇にお菓子を供えお線香をあげ手を合わせた。
初めて見る遺影の義父の顔。優しそうで夫に似ているおねがい



義姉がお茶を用意してくれているが、義母は自分専用?みたいな1人用ソファーに座っていた。



義母
「あのね、この家はね、まだ息子が1歳の時に建売で買ったのよ。お父さん公務員だから、そんな豪邸なんて無理だけど、ここだってすごいでしょ?小さいけどね。でも途中で増改築して2階の部屋を増やして、近所の人は素敵だねって言ってくれるの。出窓がすごいってね。」 


私「はい、そうですね。」


義母「やっぱりそう思うでしょ。小さいけどね」


私「いえいえ、そんな事ないです。」



義母「だってね、公務員だよ。そんな豪邸なんて建てれないけど……」



と また同じ話の繰り返し


私「いえいえ、そんな事ないです。」

と同じ返答。



全く同じ話を数秒あけてまたするとは…驚き


と思っていたら



義母「だって考えてごらんなさい。お父さん公務員だよ…



まさか、まさか、また同じ話?ではないよね。
なんか話の入り口的に同じ話になる雰囲気プンプンなんですけど…


義母「豪邸は無理だけどね…



うそでしょー、何これ、何回同じ話するつもり??


さすがに3回目になると、ただ「はい、はい、」と途中でうなずきながら聞いていた。


義姉も夫も3回目なのに普通に聞いているキョロキョロ


義母はとにかく話好きで、だまっていればいつまででも1人で喋っている人だそう…タラー


声も大きくハリが良い。


同じ話を初めて話すみたいに何回も…無気力



何かの拍子に話がズレてやっと違う話になった。 



2〜3時間の滞在だったが、同じ話を何回も聞いたのと、初めて実家に行った緊張ですっかりすっかり疲れて帰った昇天


ニコニコと「はい、はい、」と返答したので、無事に終わったと思ってホッとしていた


  が、が……


翌日、夫が朝出勤してすぐに家の電話が鳴った。

番号を見ると


  うわ〜夫の実家魂魂


出るともちろん義母


義母「あら、おはよう。息子は仕事に行ったの?」


私「はい。さっき行きました。昨日はありがとうございました。」


義母「あのね、あなたの実家はどれほどの豪邸なの?」



私「えっ?えっ?いや…豪邸なんかじゃないですけど……」



義母「あなたね、昨日、私が家は小さいけどね、って言ったら、はいって言ったわよね。この家はね、お父さんが一生懸命働いたおかげであるの。
あなたなんかにバカにされる筋合いはないんだからね!!!」


私「そんな事言ってませんし、バカになんてしてません」



義母「うそ言うんじゃないの!あなた、はいって言ったよ。だから、どんな豪邸に住んでるのかと思って。確認しようと思って」



なにこれ???
本当に、何この電話ーはてなマークはてなマーク



私「うなずいて聞いてましたが、そんな事思ってませんし、うちは豪邸ではないです。」


もう必死に否定…滝汗


義母「お父さんの事、バカにするような人は私が許さないからね!だから価値観が一緒じゃない人はダメだって言ってるの!」


私「でも本当にそんな事思ってません」


義母「でもじゃない!あなたそれただの言い訳でしょ!自分で考えてごらん!」 ガチャッムカムカ


電話がき〜れ〜ま〜し〜た〜



もう、変な動悸しかしない…


頭くるくるパー状態絶望


くるくるパーでも、結婚相手が私なのが反対だという事はわかった…うずまき



私、これからどうすればいいの……?



出来たてホヤホヤの爆弾が、真っ先にセットされてしまったみたいです……炎