春になり、夫の引越しを私も一緒に手伝った。
2か月後には、私も一緒に住むマンション
家電は私が選び、他は少し買い足すだけで2人暮らしなので大丈夫
本当に結婚するんだなぁ〜と、やっと実感が湧いてきた。
私が実家を離れるまで2か月。
看護師として働くのもあと2か月。
白衣を着るのもあと2か月…
(私は本当に看護師になりたくて看護師になったのです。父に資格は大事、生きていく上で自分で生活できるために、しっかりとした資格を持っていた方がいい。と大事なポイントで言われていたので。
神聖な戴帽式は涙が溢れるのを必死に我慢したのを覚えています。)
生まれてから地元を離れた事がないので、この2か月でたくさん友達と会ったり、親孝行もしよう!
と忙しいながらも、楽しい日々を送っていました
夫とは毎日電話で話をしていました。
私が6月に行く前の5月に、母、姉と一緒に顔合わせに行く予定だと。
おぉー、良かったきちんとそっちはそっちで話してるんだ。
結婚するんだから、両家の顔合わせは当然の事。
やっとそういう話をしてくれてる事を嬉しく思っていた
その事を両親に伝えた。
5月に顔合わせに来るからと。
そしたら母が
「結納金はいらないって言っておいてね。本当は大事な娘を嫁がせるんだから、娘は物と違うんだから、その準備金みたいな感じで渡すのが普通なんだけど、必要なものは買ってあげるから」と。
両親で相談した結果の相手方に対する気遣いだった。
たしかにそうだ…
数年前に兄が結婚した時に相手の家に出向き、結納をし、結納金100万円を渡したと言っていた。
私は仕事だったけど、結納品一式を準備していたのを覚えている。
私も多少の蓄えはあったので、結納金を断る事に賛成した。
その後、夫と電話で顔合わせに来る日にちを決めたりしていた。
私の実家に行くのも気を遣わせるだろうから、ホテルのロビーラウンジで顔合わせをしようと言っていた。
私もその方が気が楽なので、そうする事にした。
夫が、何かおみやげを持って行きたいから何がいいか聞いておいてって母に言われていると。
何って言われてもわかんないし、リクエストするのも変だし、気を遣わないで大丈夫だよ〜と答えた。
この時、夫に結納金の事についてはまだ伝えていない。
数日後、私の携帯に見覚えのない番号から電話がきた。
ん?誰?いちお出た
「もしもし、ななこちゃん?」
こ の こ え は…… ギ ボ
「あのね、息子に聞いてちょうだいって言ったんだけど、何がいいかはっきり言ってないみたいだから聞きたくて電話したんだけどね。」
まじか…やっぱり強烈だな…
私「気を遣っていただいてありがとうございます。遠いところ、来ていただけるだけで十分ですから」
脇汗吹き出し〜
義母「じゃあ、こっちで選んで持って行くわ。」
「あっあと、結納金はいらないわよね?」
私「はい…」
義母「これから息子の働いたお金を使うんだから、安い結納金なんていらないでしょ。」
私、無言…
「うちの娘の場合はね、お嫁に行っても誰が見ても恥ずかしくないように育ててるから何百万も貰わないと嫁がせないけどね、見てて違いがわかるでしょ」
はい、わかりますぅ〜
もう、私の頭の中は 無…
なんじゃこれ…
これは現実…?
そのあとはビールガブ飲みして寝た記憶しかない……
悲し……