夫には姉がいて2人姉弟
義父が亡くなり、義母と義姉が実家で2人で暮らしていました。
義姉は私大付属の中高一貫の女子校、その私大を卒業後、大手IT企業に勤めていました。
(花嫁修行でお花やお茶、料理教室にも通っていた。相手いないのに)
私の地元は観光地で温泉旅館もたくさんある。
夫は、旅行がてらと、温泉旅館を予約し、義母と義姉を招待して、私と会ってもらおうとしていた。
「母と姉がこっちに来る事になったから、一緒に来てもらえないかな?会わせたい人がいるって言ってあるから」
泊まっている旅館の部屋で会うことに…
この時点で、すでに反対されていた事を知らない私は、自分なりに身なりを整え、どんな感じになるのかなぁ〜と思いながら、夫の車で旅館に向かった。
車中で「ちょっと緊張するよ〜」なんて普通に話をしながら…
いざ部屋へ
すぐに挨拶をすると
義母はよーく観察するように、上から下まで私を何度も見た。
うわ〜、なんかめちゃめちゃ見てる。怖すぎるんですけど…
義姉は笑顔で座布団を差し出し「どうぞ座って」と。
姉はとりあえず優しそう…
少し話をしたが、必死に答えて、ひたすら愛想笑い
細かい事は緊張で覚えていないが、これだけは覚えている。
義母が「私の友達とか近所の人はね、『息子さん、結婚するなら教授の娘さんとか、社長さんのお嬢様とかなんでしょ』って言ってるんだから〜」
「いやいや、そんなのわからないでしょって答えてるんだけどね」
と言って1人で笑っていた
わっ、強烈マザー。いきなりの直球
このおばさん苦手…でも母親だしな…
まあ、まだ結婚するって決まった訳じゃないし
そして義母は、少し茶色に染めていた私の髪を、呆れたような表情で、睨むように見ていました。
普通のナチュラルブラウンです。金髪ではありません。
怖っ、早く帰りたい
空気を感じとった夫は、話を切り上げ早めに帰る事ができました。
これが初対面です。
のちに義母に紹介された美容院で、真っ黒に染める事になったのは、想像できていません、この時点の私は……