年少児向けの絵本3月号は「おむすび ころりん」で、ご家庭には3月13日(金)に持ち帰っていますので、ご家庭で既にお楽しみのことと思います。
おなじみの昔話ですが、年中児向け令和8年1月号で紹介した「やまやまの へっぴりじいさん」と同様な、このような昔話(となりの爺型民話)はいくつかあり、欲張りな隣のおじいさんが、こらしめられることになっているので、最後はどの話も一緒になるように記憶していました。
実際、私はこぶとりじいさんの民話が一番印象に残っていたので、おむすびころりんに出てく
る、よくばりな爺さんも鬼にこぶをつけられて終わりと記憶していました。

改めて、読んでみて、この民話の作者の想像力の豊かさに感心しました。
おむすびが落ちた穴におじいさんも落ちてしまうという、小さな子どもでも分かるくらいな無理な展開が、話の中ではスムーズに行われています。
(3月号では、おむすびが転がり落ちた穴も実際に紙面に穴があけられてあり、作者のアイデアも年少児には楽しみとなっています。)
まるでSF映画のように、おじいさんが小さく変身して話が進められます。
穴の中で、おじいさんは、ねずみたちにおむすびを感謝され、おもてなしを受けて、豪華なお土産まで頂いておうちへ帰ります。
隣の欲張りなおじいさんが登場し、ねずみたちのおもてなしを受けてから、目の前にある宝物をすべて持ち帰ろうとして猫の声をまねするあたりから、こぶとりじいさんとは違うと気付き始め、最後はどうなるのか楽しみになりました。
隣のよくばりなおじいさんは穴から出られなくなり、ついにはモグラになってしまったというこらしめられ方も、こぶとりじいさんと同じくらいインパクトがありました。
きっと、この絵本を読んでもらった年少児は、人をだましたり、奪ってしまうと真っ暗な中に閉じ込められて本当にモグラにされてしまうと恐ろしくなり、そのようなことはしなくなると思います。
日本人の道徳観は、このような昔話や絵本から培われてきたことに気付き絵本の価値を改めて見直しました。
それと同時に、自分があまり絵本に接していなかったことを大いに反省させられました。
欲深くない爺さんばかりであれば、世界はどんなに平和なことでしょうか。







