ミステリーの書き方  日本推理作家協会/編著 | Kico's Reading Room

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ミステリーの書き方/日本推理作家協会
¥1,890
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内容(「BOOK」データベースより)
ミステリー最前線で活躍する作家43人が惜しげもなく披露する、極秘の執筆作法。作家志望者、ミステリーファン必読の書。

テーマにそって寄稿された43編のテキストとミステリー作家へのアンケート、そして巻末に質問形式で「ミステリーを書くためのFAQ」が載っています。このFAQへの回答にあたる文章は、本文中に色が付けてあります。
ですので、その色のついた部分だけを拾い読みする事も可能です。

私は作品を知っている作家さんのものは全て読み、読んだことのない方のものは色のついた部分だけ読ませていただきましたニコニコ

別に、ミステリーを書こうと思っている訳ではありませんが、どのようにして書いているのかは気になるところですよね(*^▽^*)

この中で、普段私が思っていることをピッタリと言い表している文章があったのでご紹介したいです。
森村誠一さんの「ミステリーと純文学のちがい」の中の色が付いている文章です。
読者に、犯人、または真相に合理的に導くすべての資料が提示されなければならない。これを隠して書かれたミステリーはアンフェアである。

映像の場合は与えられる情報量が多いので、目の前に提示していても視聴者の心にとまり難いという演出は比較的しやすいと思いますが、限られた表現しかできない文章でフェアに読者の目をくらます事は本当に難しいと思います。読者はどこかにヒントが隠されているはず!と思いながら読んでいるのですから尚更です。
けれど、推理される事を恐れずに、正々堂々と全ての手の内を書き表して欲しいのです。
だれかの夢や妄想であったり、「えっ?そんなほのめかし、どこにも書いてなかったよ(゜д゜;)」という終わり方だけは勘弁してもらいたいのです。
してやられたりという颯爽とした謎解きが読みたい(≧▽≦)