結婚する前、私は１人でした。
血縁者は父だけで、その父も継母べったり。
継母の実子達に遠慮して、私はあまり実家に帰りません
でした。
ずっと、自分には居場所がないって思っていました。
根のない浮草みたいだなって。
私は都内の小さなアパートで１人暮らし。
もちろん賃貸で、ペット不可。
寝に帰るだけの部屋でしたが、深夜、眠れずにいる時や
熱を出して寝込んだ時は、１人なんだなぁって実感して
いました。
特に冬の夕暮れ～夜は、誰もいない家に帰るのがひどく
淋しかったです。
だから結婚して、わんこ達もやって来て、私を待つ人がいる
あるいは誰かを待つことができるのが本当に幸せでした。
冬の夕暮れになると、自分に帰る場所がある事に心から感謝
しました。
それは結婚した時から忘れた事はない想いです。
旦那に伝えることはできませんでしたが。
今は、旦那が遺してくれた家があって、わんこ達もいるので
居場所がないわけではないのでしょう。
ただ、もういくら待っても、帰って来てくれる人はいないのです。